「 作家別(あ行) 」 一覧
『口笛の上手な白雪姫』(小川洋子)_書評という名の読書感想文
2020/08/28 | 『口笛の上手な白雪姫』(小川洋子), 作家別(あ行), 小川洋子, 書評(か行)
『口笛の上手な白雪姫』小川 洋子 幻冬舎文庫 2020年8月10日初版 「大事にしてやらなくちゃ、赤ん坊は。いくら用心したって、しすぎることはない」。公衆浴場の脱衣場ではたらく小母さ
『海馬の尻尾』(荻原浩)_書評という名の読書感想文
2020/08/24 | 『海馬の尻尾』(荻原浩), 作家別(あ行), 書評(か行), 荻原浩
『海馬の尻尾』荻原 浩 光文社文庫 2020年8月20日初版 二度目の原発事故でどん底に落ちた社会 - 。三年前に懲役を終えたばかりの及川頼也は、若頭に 「アル中を治せ」 と命じられ
『路地の子』上原 善広_書評という名の読書感想文
2020/08/19 | 『路地の子』上原 善広, 上原善広, 作家別(あ行), 書評(ら行)
『路地の子』上原 善広 新潮社 2017年6月16日発売 金さえあれば差別なんてされへんのや!大宅賞受賞作家が 「路地」 を生きた青年の劇的な半生を描いた圧巻の物語 昭和39年
『百年泥』(石井遊佳)_書評という名の読書感想文
2020/08/17 | 『百年泥』(石井遊佳), 作家別(あ行), 書評(は行), 石井遊佳
『百年泥』石井 遊佳 新潮文庫 2020年8月1日発行 豪雨が続いて百年に一度の洪水がもたらしたものは、圧倒的な "泥" だった。南インド、チェンナイで若いIT技術者達に日本語を教え
『あなたならどうする』(井上荒野)_書評という名の読書感想文
2020/07/24 | 『あなたならどうする』(井上荒野), 井上荒野, 作家別(あ行), 書評(あ行)
『あなたならどうする』井上 荒野 文春文庫 2020年7月10日第1刷 病院で出会った男と女の行き場のない愛 - 「時の過ぎゆくままに」。カルト宗教の男を愛してしまった女の悲劇 -
『デルタの悲劇/追悼・浦賀和宏』(浦賀和宏)_書評という名の読書感想文
2020/07/22 | 『デルタの悲劇/追悼・浦賀和宏』(浦賀和宏), 作家別(あ行), 書評(た行), 浦賀和宏
『デルタの悲劇/追悼・浦賀和宏』浦賀 和宏 角川文庫 2020年7月5日再版 ひと気のない公園の池で10歳の少年の溺死体が発見された。少年をイジメていたクラスメイトの悪童3人組は事件
『業苦 忌まわ昔 (弐)』(岩井志麻子)_書評という名の読書感想文
2020/07/20 | 『業苦 忌まわ昔 (弐)』(岩井志麻子), 作家別(あ行), 岩井志麻子, 書評(か行)
『業苦 忌まわ昔 (弐)』岩井 志麻子 角川ホラー文庫 2020年6月25日初版 志を立て腹に宿った釈迦如来。親子の情が通じない無情なあの世。色男を焦がれ死させた冷酷な美女。妻に追い
『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎)_書評という名の読書感想文
2020/07/13 | 『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎), 伊坂幸太郎, 作家別(あ行), 書評(は行)
『ホワイトラビット』伊坂 幸太郎 新潮文庫 2020年7月1日発行 兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けら
『1ミリの後悔もない、はずがない』(一木けい)_書評という名の読書感想文
2020/06/10 | 『1ミリの後悔もない、はずがない』(一木けい), 一木けい, 作家別(あ行), 書評(あ行)
『1ミリの後悔もない、はずがない』一木 けい 新潮文庫 2020年6月1日発行 「俺いま、すごくやましい気持ち」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が
『ユージニア』(恩田陸)_思った以上にややこしい。容易くない。
2020/05/15 | 『ユージニア』(恩田陸), 作家別(あ行), 恩田陸, 書評(や行)
『ユージニア』恩田 陸 角川文庫 2018年10月30日17版 [あらすじ]北陸・K市の名士・青澤家を襲った大量毒殺事件。乾杯の音頭の直後、皆がもがき苦しみ始めた。家族・親族、相伴に与
『木になった亜沙』(今村夏子)_圧倒的な疎外感を知れ。
2020/05/01 | 『木になった亜沙』(今村夏子), 今村夏子, 作家別(あ行), 書評(か行)
『木になった亜沙』今村 夏子 文藝春秋 2020年4月5日第1刷 誰かに食べさせたい。願いが叶って杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う (「木になった亜沙」)。どんぐ
『くちなし』(彩瀬まる)_愛なんて言葉がなければよかったのに。
2020/04/17 | 『くちなし』(彩瀬まる), 作家別(あ行), 彩瀬まる, 書評(か行)
『くちなし』彩瀬 まる 文春文庫 2020年4月10日第1刷 別れた男の片腕と暮らす女。ある日、男の妻から意外な要求を受ける (「くちなし」)。運命で結ばれた恋人同士に見えるという幻
『親方と神様』(伊集院静)_声を出して読んでみてください
2020/04/07 | 『親方と神様』(伊集院静), 伊集院静, 作家別(あ行), 書評(あ行)
『親方と神様』伊集院 静 あすなろ書房 2020年2月25日初版 鋼と火だけを相手に、人生の大半を過ごしてきた鍛冶職人の前に現れたのは、澄んだ瞳をした12歳の少年だった。少年は、鍛冶
『神様からひと言』(荻原浩)_昔わたしが、わざとしたこと
2020/04/05 | 『神様からひと言』(荻原浩), 作家別(あ行), 書評(か行), 荻原浩
『神様からひと言』荻原 浩 光文社文庫 2020年2月25日43刷 大手広告代理店を辞め、「珠川食品」 に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所
『火のないところに煙は』(芦沢央)_絶対に疑ってはいけない。
2020/03/20 | 『火のないところに煙は』(芦沢央), 作家別(あ行), 書評(は行), 芦沢央
『火のないところに煙は』芦沢 央 新潮社 2019年1月25日8刷 「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかっ