「 書評(あ行) 」 一覧
『いつかの人質』(芦沢央)_書評という名の読書感想文
2018/03/12 | 『いつかの人質』(芦沢央), 作家別(あ行), 書評(あ行), 芦沢央
『いつかの人質』芦沢 央 角川文庫 2018年2月25日初版 宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ったき
『アンチェルの蝶』(遠田潤子)_書評という名の読書感想文
2018/02/19 | 『アンチェルの蝶』(遠田潤子), 作家別(た行), 書評(あ行), 遠田潤子
『アンチェルの蝶』遠田 潤子 光文社文庫 2014年1月20日初版 大阪の港町で居酒屋を経営する藤太の元へ、中学の同級生・秋雄が少女ほづみを連れてきた。奇妙な共同生活の中で次第に心を通わせる二人だっ
『往復書簡』(湊かなえ)_書評という名の読書感想文
2018/01/21 | 『往復書簡』(湊かなえ), 作家別(ま行), 書評(あ行), 湊かなえ
『往復書簡』湊 かなえ 幻冬舎文庫 2012年8月5日初版 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれ
『オールド・テロリスト』(村上龍)_書評という名の読書感想文
2018/01/19 | 『オールド・テロリスト』(村上龍), 作家別(ま行), 書評(あ行), 村上龍
『オールド・テロリスト』村上 龍 文春文庫 2018年1月10日第一刷 「満州国の人間」を名乗る老人からのNHK爆破予告電話をきっかけに、元週刊誌記者セキグチは巨大なテロ計画へと巻き込まれていく。暴
『赤と白』(櫛木理宇)_書評という名の読書感想文
2018/01/15 | 『赤と白』(櫛木理宇), 作家別(か行), 書評(あ行), 櫛木理宇
『赤と白』櫛木 理宇 集英社文庫 2015年12月25日第一刷 冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。同級生たちの前では明るく振舞う陰で、二人はそ
『お引っ越し』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文
2017/12/10 | 『お引っ越し』(真梨幸子), 作家別(ま行), 書評(あ行), 真梨幸子
『お引っ越し』真梨 幸子 角川文庫 2017年11月25日初版 内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。ここに決めてしまおうか? しかし白い壁に小さな穴を見
『アミダサマ』(沼田まほかる)_書評という名の読書感想文
2017/12/05 | 『アミダサマ』(沼田まほかる), 作家別(な行), 書評(あ行), 沼田まほかる
『アミダサマ』沼田 まほかる 光文社文庫 2017年11月20日初版 まるで吸い寄せられるように二人の男が訪れた廃車置場。そこにうち捨てられた冷蔵庫の中にいたのは、死にかけた裸の幼女だった。男の一人
『Mの女』(浦賀和宏)_書評という名の読書感想文
2017/11/07 | 『Mの女』(浦賀和宏), 作家別(あ行), 書評(あ行), 浦賀和宏
『Mの女』浦賀 和宏 幻冬舎文庫 2017年10月10日初版 ミステリ作家の冴子は、友人・亜美から恋人タケルを紹介される。第一印象からタケルに不穏なものを感じていた冴子は、一通のファンレターを契機に
『祝山』(加門七海)_書評という名の読書感想文
2017/10/29 | 『祝山』(加門七海), 作家別(か行), 加門七海, 書評(あ行)
『祝山』加門 七海 光文社文庫 2007年9月20日初版 ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思い
『十六夜荘ノート』(古内一絵)_書評という名の読書感想文
2017/10/11 | 『十六夜荘ノート』(古内一絵), 作家別(は行), 古内一絵, 書評(あ行)
『十六夜荘ノート』古内 一絵 中公文庫 2017年9月25日初版 英国でこの世を去った大伯母・玉青から、高級住宅街にある屋敷 「十六夜荘」 を遺された雄哉。思わぬ遺産に飛びつくが、大伯母は面識のない
『犬婿入り』(多和田葉子)_書評という名の読書感想文
2017/10/07 | 『犬婿入り』(多和田葉子), 作家別(た行), 多和田葉子, 書評(あ行)
『犬婿入り』多和田 葉子 講談社文庫 1998年10月15日第一刷 多摩川べりのありふれた町の学習塾は〈キタナラ塾〉の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が 「犬婿入り」 の話をしていたら本当に
『アンダーリポート/ブルー』(佐藤正午)_書評という名の読書感想文
2017/09/30 | 『アンダーリポート/ブルー』(佐藤正午), 佐藤正午, 作家別(さ行), 書評(あ行)
『アンダーリポート/ブルー』佐藤 正午 小学館文庫 2015年9月13日初版 15年前、ある地方都市のマンションで男が撲殺される事件が起こった。凶器は金属バット。死体の第一発見者は被害者の隣人で、
『乙女の家』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文
2017/09/27 | 『乙女の家』(朝倉かすみ), 作家別(あ行), 書評(あ行), 朝倉かすみ
『乙女の家』朝倉 かすみ 新潮文庫 2017年9月1日発行 内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母、普通の家庭を夢見たのに別居中の母、そして自分のキャラを探し
『ウエストウイング』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2017/09/22 | 『ウエストウイング』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(あ行), 津村記久子
『ウエストウイング』津村 記久子 朝日文庫 2017年8月30日第一刷 女性事務員ネゴロ、塾通いの小学生ヒロシ、若手サラリーマンのフカボリ。ビルの物置き場で、3人は物々交換から繋がりができる。そんな
『愛なんて嘘』(白石一文)_書評という名の読書感想文
2017/09/18 | 『愛なんて嘘』(白石一文), 作家別(さ行), 書評(あ行), 白石一文
『愛なんて嘘』白石 一文 新潮文庫 2017年9月1日発行 結婚や恋愛に意味なんて、ない。けれどもまだ誰かといることを切望してしまう。正解のない人生ならば、私は私のやり方で、幸せをつかみとる。かつて