『777 トリプルセブン』 (伊坂幸太郎)_書評という名の読書感想文
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『777 トリプルセブン』 (伊坂幸太郎), 伊坂幸太郎, 作家別(あ行), 書評(た行)
『777 トリプルセブン』 伊坂 幸太郎 角川文庫 2026年6月25日 初版発行
そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして -

やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称 「天道虫」 と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという 「簡単かつ安全な仕事」 のはずだった - 。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくるのだが - 。一気読みエンタメ小説の最高到達点! 解説・鈴木結生 (角川文庫)
まずは著者の 〈殺し屋シリーズ〉 とは -
累計380万部を突破する、伊坂幸太郎屈指の人気シリーズ。「蝉」 「蜜柑」 「檸檬」 「槿」 「天道虫」 「スズメバチ」 「兜」 など、個性的な殺し屋たちが登場。日常の裏側で、組織や殺し屋たちが交錯する。『グラスホッパー』 『マリアビート』 『AX アックス』 の3作がシリーズ作品。最新作は 『777 トリプルセブン』。各作品は関連するものの続編ではなく、独立した作品となっている。
つまりはシリーズの第四弾ということで、本作には 『マリアビートル』 に登場した天道虫こと七尾をはじめ、後で紹介する個性的な殺し屋たちなどが数多く登場します。その 「あらすじ」 はと言いますと、
ツキに見放された殺し屋の 「天道虫」 こと七尾。七尾はウィントンパレスホテルに宿泊中の男を訊ね、娘からの誕生日プレゼントを届ける簡単な仕事だったが、あるアクシデントで男が死亡したことから、次々とトラブルが発生する。
一方、超人的な記憶力を持つ紙野結花は乾のもとを離れて、同じホテルに身を潜めていた。だが、足取りがバレて殺し屋たちがホテルに集結する事態になってしまう。紙野結花を守ることになった七尾の運命は?
などという、わかったような、まるでわからぬような話になっていきます。では、その時ホテル内で右往左往している殺し屋たちやその関係者がどれほどいたのかというと、それはもう、呆れるばかりの数でした。
登場人物
七尾:殺し屋。通称天道虫。
真莉亜:仲介屋。仕事の依頼を受け、七尾に指示を出す女性。
紙野結花:驚異的な記憶力を持っている女性。乾のもとで働いていた。
ココ:逃がし屋。ハッキングが得意。六十代。
乾:紙野結花を追っ政治家や警察関係の仕事を引き受けている。
モウフ:殺し屋。マクラと組んで仕事をしている。
マクラ:殺し屋。モウフとは高校のバスケットボール部で一緒だった。
蓬実篤:情報局の長官。三年前に妻子を交通事故によって失っている。十五年前に都内の列車内で男が刃物を振り回す事件で、佐藤秘書とともに犯人を取り押さえた。五十代半ば。
佐藤:蓬実篤の秘書。
池尾充:ニュースネットの記者。
高良:殺し屋。以前は海外で爆発物を処理するサービスの会社を経営していた。
奏田:殺し屋。高良の弟分。
エド:殺し屋。グループを仕切っている。男性。三十五歳。
アスカ:殺し屋。女性。二十三歳。
ナラ:殺し屋。女性。二十三歳。身長は百七十五センチメートル。
ヘイアン:殺し屋。女性。二十八歳。小柄。
カマクラ:殺し屋。男性。二十六歳。
センゴク:殺し屋。三十歳。身体が大きい。
原あかね:ウィントンパレスホテルの支配人。
田邊:ウィントンパレスホテルのポーター。
※ホテル内で密かにミッションを果たすべく暗躍する悪人の数たるや ・・・・・・・ 殺し屋どんだけいるねん!! という感じ。何人もの人間がいともあっさり殺されて、たまったものではありません。但し、だからといってこの小説が緊縛した場面の連続かというとそういうことでもありません。むしろこれは、かなり手の込んだコメディです。
この本を読んでみてください係数 85/100

◆伊坂 幸太郎
1971年千葉県生まれ。
東北大学法学部卒業。
作品 「オーデュポンの祈り」「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」「グラスホッパー」「重力ピエロ」「AX」「逆ソクラテス」「死神の精度」「死神の浮力」他多数
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