『怖い客』 (矢樹純)_書評という名の読書感想文
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『怖い客』 (矢樹純), 作家別(や行), 書評(か行), 矢樹純
『怖い客』 矢樹 純 PHP文芸文庫 2026年7月17日 第1版第1刷
洋菓子店、コールセンター、書店・・・・・・・ 不穏な “お客様“ を描いた、衝撃のミステリー!

「あのお客さん、また来たよ」 「事故なんかじゃない - 。殺されたんだって」 「昨日のクレームの件ですよね」 「お店の方で確認してもらいたい」 「カスハラだと思うんですよね」
洋菓子店で、長時間ショーケースの前に立ち続け、毎回 “一点だけ“ お菓子を買っていく女性客の真意とは (「一点さん」)。保険会社のコールセンターに何度もクレームを入れてくる男は、オペレーターの対応を見透かしているような口ぶりで・・・・・・・(「ノゾキさん」)。不審な行動を繰り返す客たち。その裏にあるものが判明した時、更なる恐怖が訪れる。予測不能の “カスハラ“ 短編ミステリー! 文庫オリジナル。(PHP文芸文庫)
(目次)
一点さん
恨人 (こんじん) 様
ノゾキさん
三日月さん
サトリ夫人
雪下まゆさんという若い画家が描いた表紙のインパクトがあまりに強烈で、多くの人がホラー小説だと思うでしょうが、中身は全然ホラーではなくて、日常生活で誰もが一度や二度は経験した覚えがあるような、身近に起こるあれやこれやをテーマにしたミステリーで、なので思ったほどには怖くありません。というか、感じる怖さの “質“ が異なっています。
それぞれ付いたタイトルはすべて舞台となった職場の担当者が顧客につけた 「あだ名」 で、密かにあだ名で呼ばれる 「お客様」 は、何があってそんな名前で呼ばれるようになったのか。理由や兆しが、確かにあったのでした。
無理難題をふっかけられ、担当者は困惑し動揺もするのですが、しかし、お客様ゆえ無下に断ったり否定したりはできません。悩んだあげく上司に相談したりもするのですが、中々に、うまく解決することができません。
この本を読んでみてください係数 80/100

◆矢樹 純
1976年青森県青森市生まれ。
弘前大学人文学科卒業。
作品 「夫の骨」「妻は忘れない」「Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件」「がらくた少女と人喰い煙突」「マザー・マーダー」「幸せの国殺人事件」「血腐れ」など
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