『人・で・なし』 (宮部みゆき)_書評という名の読書感想文

公開日: : 最終更新日:2026/09/10 『人・で・なし』(宮部みゆき), 作家別(ま行), 宮部みゆき, 書評(は行)

『人・で・なし』 宮部 みゆき 講談社文庫 2026年7月15日 第1刷発行

いつでも、ここから、名著に会える この面白さで550円! STORY IN POCKET

講談社文庫を代表する著者の短編作品をセレクトし、読みやすい短めの作品集として刊行します。手軽に、気軽に、それでいて面白さは保証付き!

宮部みゆきの現代ミステリを集めた傑作短編集。万引きでつかまった十歳の少年が発する無言のSOSを下町の古書店の店主が解く (「うそつき喇叭」)。偶然出会った女性の身の上話が●●計画になる (「十年計画」) など、全四編を収録。入口からは想像できないドラマが一話の中で展開する驚きと感動の宮部マジック。(講談社文庫)

サボテンの花
うそつき喇叭
十年計画
人・で・なし

とても読みやすく、その上とても面白い。宮部みゆきの初心者にはもってこいではないかと。他の作家の誰にも増して読みやすく、つっかかったり、邪魔に感じるようなところがどこにもありません。その心地よさを “体感“ してもらえたらと。丁寧で、痒いところに手が届く、お手本のような文章にぜひ触れてみてください。

内容につきましては 「読書メーター」 で見つけた以下の投稿を載せておきます。

この面白さで550円、の触れ込み通りで本当にお得な一冊。短編集で、私の大好きな 『サボテンの花』 は何度読んでも小学生達の熱意とラストの真実に心が和む。『うそつき喇叭』 は読んだはずなのにさっぱり覚えてなかったが、これまた傑作で、絵本のうそつき喇叭が見え隠れしている中、真実の一端が見えるのがある人の表情というところ、読ませる。『十年計画』 は清張の一年半待てを彷彿。表題作だけが未読だったが、素晴らしかった。困った部下の解雇話を飲み屋でする会社員話から始まり、過去の家の怪異話と思いきや! 驚愕の展開が待っていた! (「とも」 さんより)

※これ、はじめ三作は四作目 (表題作) に至るための “まえふり“ ではないかと。良くも悪くもまるで後味が異なっています。“流れ“ で読むと、痛い目に遭います。

この本を読んでみてください係数 85/100

◆宮部 みゆき
1960年東京都江東区生まれ。
東京都立墨田川高等学校卒業。

作品 「我らが隣人の犯罪」「火車」「蒲生邸事件」「理由」「模倣犯」「名もなき毒」「過ぎ去りし王国の城」「今夜は眠れない」「スナーク狩り」「新しい花が咲く/ぼんぼん彩句」他多数

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