「 作家別(さ行) 」 一覧
『寝ても覚めても』(柴崎友香)_書評という名の読書感想文
2016/12/07 | 『寝ても覚めても』(柴崎友香), 作家別(さ行), 書評(な行), 柴崎友香
『寝ても覚めても』柴崎 友香 河出文庫 2014年5月20日初版 謎の男・麦(ばく)に出会いたちまち恋に落ちた朝子。だが彼はほどなく姿を消す。三年後、東京に引っ越しした朝子は、麦に生き写しの男と出会
『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)_書評という名の読書感想文
2016/11/30 | 『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫), 作家別(さ行), 庄司薫, 書評(あ行)
『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司 薫 中公文庫 1995年11月18日初版 女の子にもマケズ、ゲバルトにもマケズ、男の子いかに生くべきか。東大入試を中止に追込んだ既成秩序の崩壊と大衆社会化の中で、さま
『夜葬』(最東対地)_書評という名の読書感想文
2016/11/18 | 『夜葬』(最東対地), 作家別(さ行), 書評(や行), 最東対地
『夜葬』最東 対地 角川ホラー文庫 2016年10月25日初版 ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめこんで弔う。くりぬかれた穴には白米を盛り、親族で食べわけるとい
『永遠の1/2 』(佐藤正午)_書評という名の読書感想文
2016/10/19 | 『永遠の1/2 』(佐藤正午), 佐藤正午, 作家別(さ行), 書評(あ行)
『永遠の1/2 』佐藤 正午 小学館文庫 2016年10月11日初版 失業したとたんにツキがまわってきた。婚約相手との関係を年末のたった二時間で清算できたし、趣味の競輪は負け知らずで懐の心配もない。
『この年齢(とし)だった! 』(酒井順子)_書評という名の読書感想文
2016/09/14 | 『この年齢(とし)だった! 』(酒井順子), 作家別(さ行), 書評(か行), 酒井順子
『この年齢(とし)だった! 』酒井 順子 集英社文庫 2015年8月25日第一刷 中の一編、夭折の詩人・金子みすゞについての話を紹介したいと思います。山口県の日本海側にある仙崎という漁港。かつては
『携帯の無い青春』(酒井順子)_書評という名の読書感想文
2016/08/30 | 『携帯の無い青春』(酒井順子), 作家別(さ行), 書評(か行), 酒井順子
『携帯の無い青春』酒井 順子 幻冬舎文庫 2011年6月10日初版 黒電話の前で、「彼」からの電話を待つ。そんな、今の若者には信じられないであろう、青春時代の思い出を持つ「バブル」世代。女子大生ブー
『泡沫日記』(酒井順子)_書評という名の読書感想文
2016/07/29 | 『泡沫日記』(酒井順子), 作家別(さ行), 書評(は行), 酒井順子
『泡沫日記』酒井 順子 集英社文庫 2016年6月30日第一刷 初体験。それは若者だけのものではなく、中年期は〈初体験ラッシュの第2ステージ〉なのだ。自分の心身の衰えのみならず、親の死、祖母の介
『八月の青い蝶』(周防柳)_書評という名の読書感想文
2016/06/27 | 『八月の青い蝶』(周防柳), 作家別(さ行), 周防柳, 書評(は行)
『八月の青い蝶』周防 柳 集英社文庫 2016年5月25日第一刷 急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学生のときに被爆していた。大日本帝国陸軍・一〇〇式司令部偵察機搭乗員のひとり息子
『海よりもまだ深く』(是枝裕和/佐野晶)_書評という名の読書感想文
『海よりもまだ深く』是枝裕和/佐野晶 幻冬舎文庫 2016年4月30日初版 15年前に文学賞を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見
『七緒のために』(島本理生)_書評という名の読書感想文
2016/05/06 | 『七緒のために』(島本理生), 作家別(さ行), 島本理生, 書評(な行)
『七緒のために』島本 理生 講談社文庫 2016年4月15日第一刷 転校した中学で、クラスメイトとは距離をおく多感な少女・七緒と出会った雪子。両親の離婚危機に不安を抱える雪子は、奔放な七緒の言動
『さよならドビュッシー』(中山七里)_書評という名の読書感想文
2016/03/26 | 『さよならドビュッシー』(中山七里), 中山七里, 作家別(さ行), 作家別(な行)
『さよならドビュッシー』中山 七里 宝島社 2011年1月26日第一刷 ピアニストからも絶賛! ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遥、16歳。祖父と従姉妹とともに
『ナイフ』(重松清)_書評という名の読書感想文
2016/03/23 | 『ナイフ』(重松清), 作家別(さ行), 書評(な行), 重松清
『ナイフ』重松 清 新潮社 1997年11月20日発行 「悪いんだけど、死んでくれない? 」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか。ミキはワニがいるはずの池
『ウィメンズマラソン』(坂井希久子)_書評という名の読書感想文
2016/03/16 | 『ウィメンズマラソン』(坂井希久子), 作家別(さ行), 坂井希久子, 書評(あ行)
『ウィメンズマラソン』坂井 希久子 ハルキ文庫 2016年2月18日第一刷 岸峰子、30歳。シングルマザー。幸田生命女子陸上競技部所属。自己ベストは、2012年の名古屋で出した2時間24分12秒
『十字架』(重松清)_書評という名の読書感想文
2016/02/05 | 『十字架』(重松清), 作家別(さ行), 書評(さ行), 重松清
『十字架』重松 清 講談社文庫 2012年12月14日第一刷 いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをた