「 作家別(た行) 」 一覧
『茄子の輝き』(滝口悠生)_書評という名の読書感想文
2017/08/30 | 『茄子の輝き』(滝口悠生), 作家別(た行), 書評(な行), 滝口悠生
『茄子の輝き』滝口 悠生 新潮社 2017年6月30日発行 離婚と大地震。倒産と転職。そんなできごとも、無数の愛おしい場面とつながっている。旅先の妻の表情。震災後の不安な日々。職場の千絵ちゃんの愛ら
『指の骨』(高橋弘希)_書評という名の読書感想文
2017/08/15 | 『指の骨』(高橋弘希), 作家別(た行), 書評(や行), 高橋弘希
『指の骨』高橋 弘希 新潮文庫 2017年8月1日発行 太平洋戦争中、激戦地となった南洋の島で、野戦病院に収容された若き兵士は何を見たのか。圧倒的リアリティで選考委員を驚愕させた第46回新潮新人賞受
『やりたいことは二度寝だけ』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2017/07/30 | 『やりたいことは二度寝だけ』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(や行), 津村記久子
『やりたいことは二度寝だけ』津村 記久子 講談社文庫 2017年7月14日第一刷 毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。検索やノート集め、炭水
『あの日のあなた』(遠田潤子)_書評という名の読書感想文
2017/06/19 | 『あの日のあなた』(遠田潤子), 作家別(た行), 書評(あ行), 遠田潤子
『あの日のあなた』遠田 潤子 角川事務所 2017年5月18日第一刷 交通事故で唯一の肉親である父を亡くした、大学生の片瀬在。尊敬する父の「弔いごと一切不要」という遺言に戸惑いつつも、その通りにすま
『エヴリシング・フロウズ』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2017/06/05 | 『エヴリシング・フロウズ』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(あ行), 津村記久子
『エヴリシング・フロウズ』津村 記久子 文春文庫 2017年5月10日第一刷 クラス替えは、新しい人間関係の始まり。絵の好きなヒロシは、背が高くいつもひとりでいる矢澤、ソフトボール部の野末と大土居の
『煩悩の子』(大道珠貴)_書評という名の読書感想文
2017/05/24 | 『煩悩の子』(大道珠貴), 作家別(た行), 大道珠貴, 書評(は行)
『煩悩の子』大道 珠貴 双葉文庫 2017年5月14日第一刷 桐生極(きわみ)は小学五年生。いつも周囲にずれを感じているが、なぜなのかよく分からない。どういう局面でも腑に落ちないし、落ち着かない。で
『からまる』(千早茜)_書評という名の読書感想文
2017/05/17 | 『からまる』(千早茜), 作家別(た行), 千早茜, 書評(か行)
『からまる』千早 茜 角川文庫 2014年1月25日初版 地方公務員の武生がアパートの前で偶然知り合った不思議な女。休日になるとふらりとやって来て身体を重ね帰っていくが、彼女の連絡先も職業も分からな
『作家的覚書』(高村薫)_書評という名の読書感想文
2017/05/15 | 『作家的覚書』(高村薫), 作家別(た行), 書評(さ行), 高村薫
『作家的覚書』高村 薫 岩波新書 2017年4月20日第一刷 「図書」誌上での好評連載を中心に編む時評集。一生活者の視点から、ものを言い、日々の雑感を綴る。今というこの時代、日本というこの国に生きる
『男ともだち』(千早茜)_書評という名の読書感想文
2017/03/24 | 『男ともだち』(千早茜), 作家別(た行), 千早茜, 書評(あ行)
『男ともだち』千早 茜 文春文庫 2017年3月10日第一刷 29歳のイラストレーター神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、ほんと
『おとぎのかけら/新釈西洋童話集』(千早茜)_書評という名の読書感想文
2017/03/03 | 『おとぎのかけら/新釈西洋童話集』(千早茜), 作家別(た行), 千早茜, 書評(あ行)
『おとぎのかけら/新釈西洋童話集』千早 茜 集英社文庫 2013年8月25日第一刷 母親から育児放棄されかけている幼い兄と妹は、花火大会の夜にデパートでわざと迷子になる。公園で出会った女に連れて行か
『孤独論/逃げよ、生きよ』(田中慎弥)_書評という名の読書感想文
2017/02/24 | 『孤独論/逃げよ、生きよ』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(か行), 田中慎弥
『孤独論/逃げよ、生きよ』田中 慎弥 徳間書店 2017年2月28日初版 作家デビューまで貫き通した孤独な15年間。追い込まれた者だけが知る最終兵器としての思考 - 。孤高の芥川賞作家、窮地からの人
『これからお祈りにいきます』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2017/02/22 | 『これからお祈りにいきます』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(か行), 津村記久子
『これからお祈りにいきます』津村 記久子 角川文庫 2017年1月25日初版 高校生シゲルの町には、自分の体の「取られたくない」部分を工作して、神様に捧げる奇妙な祭りがある。父親は不倫中、弟は不登校
『アレグリアとは仕事はできない』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2017/01/23 | 『アレグリアとは仕事はできない』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(あ行), 津村記久子
『アレグリアとは仕事はできない』津村 記久子 ちくま文庫 2013年6月10日第一刷 万物には魂が宿る。ミノベの信仰にはそうある。万物に魂は宿る。母体の下の口から、あるいは殻を破り、あるいは分裂し
『雪の鉄樹』(遠田潤子)_書評という名の読書感想文
2016/12/30 | 『雪の鉄樹』(遠田潤子), 作家別(た行), 書評(や行), 遠田潤子
『雪の鉄樹』遠田 潤子 光文社文庫 2016年4月20日初版 母は失踪。女の出入りが激しい「たらしの家」で祖父と父に育てられた庭師の雅雪は、両親を失った少年、遼平の世話をしてきた。しかし遼平の祖母は
『浮遊霊ブラジル』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2016/11/28 | 『浮遊霊ブラジル』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(は行), 津村記久子
『浮遊霊ブラジル』津村 記久子 文芸春秋 2016年10月20日第一刷 「給水塔と亀」(2013年川端康成文学賞受賞作) おそらくはこの本の中で一番地味な話。大した起伏もなく、何事もないような感