「 書評(あ行) 」 一覧
『鸚鵡楼の惨劇』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文
2016/01/07 | 『鸚鵡楼の惨劇』(真梨幸子), 作家別(ま行), 書評(あ行), 真梨幸子
『鸚鵡楼の惨劇』真梨 幸子 小学館文庫 2015年7月12日初版 1962年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇に葬られた。時は流れて、バブル全盛
『映画にまつわるXについて』(西川美和)_書評という名の読書感想文
2015/12/07 | 『映画にまつわるXについて』(西川美和), 作家別(な行), 書評(あ行), 西川美和
『映画にまつわるXについて』西川 美和 実業之日本社文庫 2015年8月15日初版 西川美和が書いた初めてのエッセイ集です。一番最初に出てくる話と、一番最後の話を書こうと思います。 まずは
『悪と仮面のルール』(中村文則)_書評という名の読書感想文
2015/11/25 | 『悪と仮面のルール』(中村文則), 中村文則, 作家別(な行), 書評(あ行)
『悪と仮面のルール』中村 文則 講談社文庫 2013年10月16日第一刷 父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それは、すべて屋敷に引き取
『鬼の跫音』(道尾秀介)_書評という名の読書感想文
2015/10/07 | 『鬼の跫音』(道尾秀介), 作家別(ま行), 書評(あ行), 道尾秀介
『鬼の跫音』道尾 秀介 角川 書店 2009年1月31日初版 刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており・・・(「
『相棒に気をつけろ』(逢坂剛)_書評という名の読書感想文
2015/09/24 | 『相棒に気をつけろ』(逢坂剛), 作家別(あ行), 書評(あ行), 逢坂剛
『相棒に気をつけろ』逢坂 剛 集英社文庫 2015年9月25日第一刷 世間師【せけんし】- 世情に通じて、巧みに世渡りする人。世なれて悪賢い人。(「広辞苑」第六版)訪問販売の傍らで、あくどい商売
『うつくしい人』(西加奈子)_書評という名の読書感想文
2015/09/15 | 『うつくしい人』(西加奈子), 作家別(な行), 書評(あ行), 西加奈子
『うつくしい人』西 加奈子 幻冬舎文庫 2011年8月5日初版 他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったの
『あのひとは蜘蛛を潰せない』(彩瀬まる)_書評という名の読書感想文
2015/09/08 | 『あのひとは蜘蛛を潰せない』(彩瀬まる), 作家別(あ行), 彩瀬まる, 書評(あ行)
『あのひとは蜘蛛を潰せない』彩瀬 まる 新潮文庫 2015年9月1日発行 ドラッグストア店長の梨枝は、28歳になる今も実家暮らし。ある日、バイトの大学生と恋に落ち、ついに家を出た。が、母の「みっ
『命売ります』(三島由紀夫)_書評という名の読書感想文
2015/08/28 | 『命売ります』(三島由紀夫), 三島由紀夫, 作家別(ま行), 書評(あ行)
『命売ります』三島 由紀夫 ちくま文庫 1998年2月24日第一刷 先日書店へ行って何気に文庫のコーナーを見ていたらこの本がありました。今どきの一般小説に混ざって三島由紀夫の本が陳列されている
『えんじ色心中』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文
2015/08/21 | 『えんじ色心中』(真梨幸子), 作家別(ま行), 書評(あ行), 真梨幸子
『えんじ色心中』真梨 幸子 講談社文庫 2014年9月12日第一刷 ライターの収入だけでは満足な生活を送れない久保は派遣会社から紹介された職場で働き、糊口を凌いでいた。マニュアル作成の仕事を受け
『青色讃歌』(丹下健太)_書評という名の読書感想文
2015/08/19 | 『青色讃歌』(丹下健太), 丹下健太, 作家別(た行), 書評(あ行)
『青色讃歌』丹下 健太 河出書房新社 2007年11月30日初版 第44回文藝賞受賞作。同棲する彼女の収入で暮らす高橋の、猫探しと仕事探しの日々はいつ終わる? 明け方の青い光に彷徨う青春小説。「
『うさぎパン』(瀧羽麻子)_書評という名の読書感想文
2015/08/13 | 『うさぎパン』(瀧羽麻子), 作家別(た行), 書評(あ行), 瀧羽麻子
『うさぎパン』瀧羽 麻子 幻冬舎文庫 2011年2月10日初版 まずは、ざっとしたあらすじを。 主人公の優子は、私立の女子中学から外部受験で男女共学の高校へ進学したばかりの女の子です。彼女は幼い
『炎上する君』(西加奈子)_書評という名の読書感想文
2015/08/12 | 『炎上する君』(西加奈子), 作家別(な行), 書評(あ行), 西加奈子
『炎上する君』西 加奈子 角川文庫 2012年11月25日初版 「君は戦闘にいる。恋という戦闘のさなかにいる。誰がそれを、笑うことが出来ようか。君は炎上している」(「炎上する君」より) これだけでは
『いちご同盟』(三田誠広)_書評という名の読書感想文
2015/07/17 | 『いちご同盟』(三田誠広), 三田誠広, 作家別(ま行), 書評(あ行)
『いちご同盟』三田 誠広 集英社文庫 1991年10月25日第一刷 もう三田誠広という名前を知らない人も、たくさんいるんだろうなと思います。最近めっきり書店で見かけなくなりましたし、正直忘れて
『王国』(中村文則)_書評という名の読書感想文
2015/07/10 | 『王国』(中村文則), 中村文則, 作家別(な行), 書評(あ行)
『王国』中村 文則 河出文庫 2015年4月20日初版 児童養護施設育ちのユリカ。フルネームは、鹿島ユリカ。彼女は、ハニートラップを仕掛けて人の弱みを人工的に作ることを生業にしています。ターゲ
『インストール』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文
2015/06/25 | 『インストール』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(あ行), 綿矢りさ
『インストール』綿矢 りさ 河出書房新社 2001年11月20日初版 この小説が文藝賞を受賞したときは、それはそれは大騒ぎで、たくさんのニュースになりました。何せ17歳の女子高生の受賞ですから