「 書評(か行) 」 一覧
『結婚』(井上荒野)_書評という名の読書感想文
2016/02/11 | 『結婚』(井上荒野), 井上荒野, 作家別(あ行), 書評(か行)
『結婚』井上 荒野 角川文庫 2016年1月25日初版 東京の事務員・亜佐子、佐世保の歌手・マユリ、仙台のOL・鳩子。彼女たちには忘れたくても忘れられない男がいる。結婚を匂わせ金銭を預けた途端に
『形影相弔・歪んだ忌日』(西村賢太)_書評という名の読書感想文
2016/02/04 | 『形影相弔・歪んだ忌日』(西村賢太), 作家別(な行), 書評(か行), 西村賢太
『形影相弔・歪んだ忌日』西村 賢太 新潮文庫 2016年1月1日発行 僅かに虚名が上がり、アブク銭は得たものの内実が伴わぬ北町貫多は虚無の中にいた。折から、藤澤淸造の自筆原稿が古書の大市で出品さ
『御不浄バトル』(羽田圭介)_書評という名の読書感想文
2016/01/16 | 『御不浄バトル』(羽田圭介), 作家別(は行), 書評(か行), 羽田圭介
『御不浄バトル』羽田 圭介 集英社文庫 2015年10月25日第一刷 僕が入社したのは、悪徳ブラック企業!? 過酷な労働と精神的負担で営業部員は半年で辞めていく中、事務職の僕は無難に仕事をこなし
『黒冷水』(羽田圭介)_書評という名の読書感想文
2016/01/02 | 『黒冷水』(羽田圭介), 作家別(は行), 書評(か行), 羽田圭介
『黒冷水』羽田 圭介 河出文庫 2005年11月20日初版 兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠(トラップ)を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレート
『暗いところで待ち合わせ』(乙一)_書評という名の読書感想文
2015/12/28 | 『暗いところで待ち合わせ』(乙一), 乙一, 作家別(あ行), 書評(か行)
『暗いところで待ち合わせ』 乙一 幻冬舎文庫 2002年4月25日初版 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合せた。
『螻蛄(けら)』(黒川博行)_書評という名の読書感想文
2015/11/30 | 『螻蛄(けら)』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(か行), 黒川博行
『螻蛄(けら)』黒川 博行 新潮社 2009年7月25日発行 信者500万人を擁する伝法宗慧教寺。その宗宝『懐海聖人絵伝』をめぐるスキャンダルに金の匂いを嗅ぎつけた、相性最悪の二人組、自称建設コ
『恋に焦がれて吉田の上京』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文
2015/10/17 | 『恋に焦がれて吉田の上京』(朝倉かすみ), 作家別(あ行), 書評(か行), 朝倉かすみ
『恋に焦がれて吉田の上京』朝倉 かすみ 新潮文庫 2015年10月1日発行 札幌に住む吉田苑美は、23歳にして人生初の恋をする。相手は四十男のエノマタさん。不器用な乙女は「会いたい」と「知りたい
『空中庭園』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/10/09 | 『空中庭園』(角田光代), 作家別(か行), 書評(か行), 角田光代
『空中庭園』角田 光代 文春文庫 2005年7月10日第一刷 郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質で
『合意情死 がふいしんぢゆう』(岩井志麻子)_書評という名の読書感想文
2015/10/05 | 『合意情死 がふいしんぢゅう』(岩井志麻子), 作家別(あ行), 岩井志麻子, 書評(か行)
『合意情死 がふいしんぢゆう』岩井 志麻子 角川書店 2002年4月30日初版 「熊」とあだ名される、いかつい容貌と体格の巡査。見かけによらず心優しく気弱な彼が、気の強い女房の目を盗んで、つかの
『幸福な食卓』(瀬尾まいこ)_書評という名の読書感想文
2015/10/02 | 『幸福な食卓』(瀬尾まいこ), 作家別(さ行), 書評(か行), 瀬尾まいこ
『幸福な食卓』瀬尾 まいこ 講談社 2004年11月19日第一刷 買ってはみたものの、まったく手に取らないままで10年が経ちました。今さら読む気になるとは思いもしなかったのですが、どういうわけ
『くまちゃん』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/09/15 | 『くまちゃん』(角田光代), 作家別(か行), 書評(か行), 角田光代
『くまちゃん』角田 光代 新潮文庫 2011年11月1日発行 例えば、結局ふられてしまうことになる古平苑子(23歳)は、こんな風に思っています。 中学二年生のとき、苑子の身長は154センチでぴ
『公園』(荻世いをら)_書評という名の読書感想文
2015/09/09 | 『公園』(荻世いをら), 作家別(あ行), 書評(か行), 荻世いをら
『公園』荻世 いをら 河出書房新社 2006年11月30日初版 先日、丹下健太が書いた小説 『青色讃歌』 を紹介しましたが、今回もその時の気分によく似た動機でこの本のことを書いてみようと思い立ちま
『かなたの子』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/09/02 | 『かなたの子』(角田光代), 作家別(か行), 書評(か行), 角田光代
『かなたの子』角田 光代 文春文庫 2013年11月10日第一刷 生まれなかった子が、新たな命を身ごもった母に語りかける。あたしは、海のそばの「くけど」にいるよ - 。日本の土俗的な物語に宿る残
『これが私の優しさです』(谷川俊太郎)_書評という名の読書感想文
2015/08/26 | 『これが私の優しさです』(谷川俊太郎), 作家別(た行), 書評(か行), 谷川俊太郎
『これが私の優しさです』谷川 俊太郎 集英社文庫 1993年1月25日第一刷 1952年のデビュー作『二十億光年の孤独』を始めとして、これまでに発表された谷川俊太郎の全詩集の中から選りすぐりが