「 書評(か行) 」 一覧
『婚礼、葬礼、その他』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/03/13 | 『婚礼、葬礼、その他』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(か行), 津村記久子
『婚礼、葬礼、その他』津村 記久子 文春文庫 2013年2月10日第一刷 「旅行の日程など関係なく人は結婚するし、人が結婚することになどかまわずに人は死ぬ」 ・・・その通りです。さらに加えると
『国境』(黒川博行)_書評という名の読書感想文(その2)
2015/02/27 | 『国境』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(か行), 黒川博行
『国境』(その2)黒川 博行 講談社 2001年10月30日第一刷 羅津・先鋒は咸鏡北道の北の果て、平壌からは直線距離にして約500km・・・・・・・。北朝鮮での追跡劇は、一旦平壌で幕を閉じます。
『国境』(黒川博行)_書評という名の読書感想文(その1)
2015/02/27 | 『国境』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(か行), 黒川博行
『国境』(その1)黒川 博行 講談社 2001年10月30日第一刷 建設コンサルタントの二宮と暴力団二蝶会幹部の桑原、浪花の最強コンビが帰ってきました。 前作の『疫病神』から1年後。二宮と桑原の
『君は永遠にそいつらより若い』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/02/20 | 『君は永遠にそいつらより若い』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(か行), 津村記久子
『君は永遠にそいつらより若い』津村 記久子 筑摩書房 2005年11月10日初版 この小説は、津村記久子のデビュー作にして太宰治賞の受賞作です。 私は、この人の書く小説が好きです。小説の主人公(
『奇貨』(松浦理英子)_書評という名の読書感想文
2015/02/17 | 『奇貨』(松浦理英子), 作家別(ま行), 書評(か行), 松浦理英子
『奇貨』松浦 理英子 新潮文庫 2015年2月1日発行 知ってる人は、知っている。・・・たぶん、松浦理英子という作家さんはそんなにメジャーな人ではありません。寡作ですし、おそらく書く小説が広く一般
『九年前の祈り』(小野正嗣)_書評という名の読書感想文
2015/02/03 | 『九年前の祈り』(小野正嗣), 作家別(あ行), 小野正嗣, 書評(か行)
『九年前の祈り』小野 正嗣 講談社 2014年12月15日第一刷 第152回芥川賞受賞作、小野正嗣の 『九年前の祈り』 を読みました。 舞台は九州、大分県。県南に位置する (おそらくは小野正嗣の
『クジラの彼』(有川浩)_書評という名の読書感想文
2015/01/30 | 『クジラの彼』(有川浩), 作家別(あ行), 書評(か行), 有川浩
『クジラの彼』有川 浩 角川文庫 2010年6月25日初版 有川浩の作品群の内訳からいうと「自衛隊ラブコメシリーズ」になるらしい。そして、彼女はベタ甘ラブロマ好きの、いい年をした大人らしい。全
『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文
2015/01/19 | 『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(か行), 綿矢りさ
『勝手にふるえてろ』綿矢 りさ 文春文庫 2012年8月10日第一刷 最近彼女、結婚しましたね。旦那様は、国家公務員とのこと。イメージだけで失礼なことですが、ロックシンガーや俳優の卵(これまた
『カンガルー日和』(村上春樹)_書評という名の読書感想文
2015/01/15 | 『カンガルー日和』(村上春樹), 作家別(ま行), 書評(か行), 村上春樹
『カンガルー日和』村上 春樹 平凡社 1983年9月9日初版 村上春樹が好きである。 私が持っている『カンガルー日和』は、ほぼ真四角で函入りの単行本。本の表紙は半透明のパラフィン紙に包まれていま
『空中ブランコ』(奥田英朗)_書評という名の読書感想文
2014/12/25 | 『空中ブランコ』(奥田英朗), 作家別(あ行), 奥田英朗, 書評(か行)
『空中ブランコ』奥田 英朗 文芸春秋 2004年4月25日第一刷 『最悪』『邪魔』とクライム・ノベルの傑作の後に奥田英朗が書いたものは、それまでの作風とは全く違う趣きの小説でした。 『空中ブラン
『この世の全部を敵に回して』(白石一文)_書評という名の読書感想文
2014/12/23 | 『この世の全部を敵に回して』(白石一文), 作家別(さ行), 書評(か行), 白石一文
『この世の全部を敵に回して』白石 一文 小学館文庫 2012年4月11日初版 あなたは子供の頃、「どうして僕は僕なんだろう」「私は私なんだろう」とふと思ったことはなかったでしょうか。 「私はしょ
『グロテスク』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文
2014/12/19 | 『グロテスク』(桐野夏生), 作家別(か行), 書評(か行), 桐野夏生
『グロテスク』桐野 夏生 文芸春秋 2003年6月30日第一刷 「人は自分のためにしか生きられない」 北海道出身の女性作家・桜木紫乃が、小説『星々たち』の主人公・塚本千春の運命について語った言葉
『学問』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2014/12/14 | 『学問』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(か行)
『学問』山田 詠美 新潮文庫 2014年3月1日発行 私はこの作家が書く未成年たちを無条件に信頼しています。その理由はまことにシンプルで、彼らがどこまでもまっとうだからです。あくまでもまっとうな姿
『子供の領分』(吉行淳之介)_書評という名の読書感想文
2014/11/17 | 『子供の領分』(吉行淳之介), 作家別(や行), 吉行淳之介, 書評(か行)
『子供の領分』吉行 淳之介 番町書房 1975年12月1日初版 吉行淳之介が亡くなって、既に20年が経ちました。 1954年、彼は『驟雨』という作品で芥川賞を受賞します。当時、吉行淳之介を含め遠
『孤独の歌声』(天童荒太)_書評という名の読書感想文
2014/11/11 | 『孤独の歌声』(天童荒太), 書評(か行)
『孤独の歌声』天童 荒太 新潮文庫 1997年3月1日発行 天童荒太が気になります。つい先日までテレビ放映されていた 「家族狩り」 の原作者ですと紹介するのが、一番通りがよいかも知れません。