「 書評(た行) 」 一覧
『眺望絶佳』(中島京子)_書評という名の読書感想文
2015/02/26 | 『眺望絶佳』(中島京子), 中島京子, 作家別(な行), 書評(た行)
『眺望絶佳』中島 京子 角川文庫 2015年1月25日初版 藤野可織が書いている解説に、とても感心しました。文庫の帯には、「本書は、神様を持たない人に神様をくれる本だと思う」と大書してあります
『誰かが足りない』(宮下奈都)_書評という名の読書感想文
2015/02/19 | 『誰かが足りない』(宮下奈都), 作家別(ま行), 宮下奈都, 書評(た行)
『誰かが足りない』宮下 奈都 双葉文庫 2014年10月19日第一刷 優しい - 「優しくて、しかも前向き」 な小説を読みました。本屋大賞にノミネートされたのがわかる気がします。ときにはこんな話を
『どこから行っても遠い町』(川上弘美)_書評という名の読書感想文
2014/12/13 | 『どこから行っても遠い町』(川上弘美), 作家別(か行), 川上弘美, 書評(た行)
『どこから行っても遠い町』川上 弘美 新潮文庫 2013年9月1日発行 久しぶりに川上弘美の本を読みました。元々たくさん読んでいるとは言えないのですが、良い小説を書く人だという印象はずっと持っ
『地を這う虫』(高村薫)_書評という名の読書感想文
2014/12/10 | 『地を這う虫』(高村薫), 作家別(た行), 書評(た行), 高村薫
『地を這う虫』高村 薫 文春文庫 1999年5月10日第一刷 高村薫と言えば硬質で緻密な文章で知られる長編作家ですが、『マークスの山』 で直木賞と日本冒険小説協会大賞をダブル受賞した同時期に、いく
『誰にも書ける一冊の本』(荻原浩)_書評という名の読書感想文
2014/11/22 | 『誰にも書ける一冊の本』(荻原浩), 作家別(あ行), 書評(た行), 荻原浩
『誰にも書ける一冊の本』荻原 浩 光文社 2011年6月25日初版 この小説は複数の作家による競作の中の一つで、「死様(しにざま)」が共通のテーマになっています。他には、佐藤正午、白石一文、
『中国行きのスロウ・ボート』(村上春樹)_書評という名の読書感想文
2014/11/09 | 『中国行きのスロウ・ボート』(村上春樹), 作家別(ま行), 書評(た行), 村上春樹
『中国行きのスロウ・ボート』村上 春樹 文芸春秋 1983年5月20日初版 村上春樹の初めての短編集を読みました。若かった彼の、若々しい物語が7編収められています。 初めてこの本を手にした頃、私
『月の上の観覧車』(荻原浩)_書評という名の読書感想文
2014/11/05 | 『月の上の観覧車』(荻原浩), 作家別(あ行), 書評(た行), 荻原浩
『月の上の観覧車』荻原 浩 新潮文庫 2014年3月1日発行 本書『月の上の観覧車』は著者5作目の短編集。荻原浩が書く本は、ほんとうに「安心」して読めます。奇を衒わず、ちょっと優しい気持ちになりた
『てとろどときしん』(黒川博行)_書評という名の読書感想文
2014/11/03 | 『てとろどときしん』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(た行), 黒川博行
『てとろどときしん』黒川博行 角川文庫 2014年9月25日初版 副題は 「大阪府警・捜査一課事件報告書」 全部で6編の黒川博行初の短編集です。 大阪の町を舞台に、一見単純に思える事件や犯罪の裏
『田村はまだか』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文
2014/10/31 | 『田村はまだか』(朝倉かすみ), 作家別(あ行), 書評(た行), 朝倉かすみ
『田村はまだか』朝倉 かすみ 光文社 2008年2月25日第一刷 田村は、私の妻の旧姓です。そんな理由でこの本を買ったのかと言われそうですが、その通りだからしょうがない。まず 「田村」 という文字
『とかげ』(吉本ばなな)_書評という名の読書感想文
2014/10/24 | 『とかげ』(吉本ばなな), 作家別(や行), 吉本ばなな, 書評(た行)
『とかげ』吉本 ばなな 新潮社 1993年4月20日発行 注:この小説が発刊された時点での表記は 「吉本ばなな」 です。 私のような年齢の方だと、吉本ばななと言えば父親の吉本隆明の名前抜きでは語
『土の中の子供』(中村文則)_書評という名の読書感想文
2014/10/22 | 『土の中の子供』(中村文則), 中村文則, 作家別(な行), 書評(た行)
『土の中の子供』 中村 文則 新潮社 2005年7月30日発行 この人の小説は大体が暗くて、難解です。ドストエフスキーやカミュ、カフカなどの影響を受けているというのですから言わずもがなです。 私
『図書準備室』(田中慎弥)_書評という名の読書感想文
2014/10/01 | 『図書準備室』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(た行), 田中慎弥
『図書準備室』 田中 慎弥 新潮社 2007年1月30日発行 田中慎弥は変な人ではありません。芥川賞の受賞会見で世間を "お騒がせ" したのは有名すぎる話です。マスコミで再三その場面が映し出される