「 書評(た行) 」 一覧
『逃亡作法 TURD ON THE RUN(上・下)』(東山彰良)_書評という名の読書感想文
2016/02/17 | 『逃亡作法 TURD ON THE RUN(上・下)』(東山彰良), 作家別(は行), 書評(た行), 東山彰良
『逃亡作法 TURD ON THE RUN』(上・下)東山 彰良 宝島社文庫 2009年9月19日第一刷 死刑制度が廃止された近未来の日本。〈キャンプ〉と呼ばれる刑務所では囚人の自由が拡大される
『爪と目』(藤野可織)_書評という名の読書感想文
2016/01/18 | 『爪と目』(藤野可織), 作家別(は行), 書評(た行), 藤野可織
『爪と目』藤野 可織 新潮文庫 2016年1月1日発行 はじめてあなたと関係を持った日、帰り際になって父は「きみとは結婚できない」と言った。 小説の始まりにあるこの文章、何気に読むと、読み終わっ
『大地のゲーム』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文
2016/01/10 | 『大地のゲーム』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(た行), 綿矢りさ
『大地のゲーム』綿矢 りさ 新潮文庫 2016年1月1日発行 21世紀終盤。かの震災の影響で原発が廃止され、ネオン煌めく明るい夜を知らないこの国を、新たな巨大地震が襲う。第二の地震が来るという政
『どろにやいと』(戌井昭人)_書評という名の読書感想文
2015/12/17 | 『どろにやいと』(戌井昭人), 作家別(あ行), 戌井昭人, 書評(た行)
『どろにやいと』戌井 昭人 講談社 2014年8月25日第一刷 ひとたび足を踏み入れれば、もうそこから出られない。ここは魔境か? 桃源郷か? 亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を
『月の砂漠をさばさばと』(北村薫)_書評という名の読書感想文
2015/11/27 | 『月の砂漠をさばさばと』(北村薫), 作家別(か行), 北村薫, 書評(た行)
『月の砂漠をさばさばと』北村 薫 新潮文庫 2002年7月1日発行 9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮らし。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大き
『戸村飯店 青春100連発』(瀬尾まいこ)_書評という名の読書感想文
2015/11/11 | 『戸村飯店 青春100連発』(瀬尾まいこ), 作家別(さ行), 書評(た行), 瀬尾まいこ
『戸村飯店 青春100連発』瀬尾 まいこ 文春文庫 2012年1月10日第一刷 大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウス
『対岸の彼女』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/10/27 | 『対岸の彼女』(角田光代), 作家別(か行), 書評(た行), 角田光代
『対岸の彼女』角田 光代 文春文庫 2007年10月10日第一刷 専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが・・・。結婚する女、しない女、子
『タイニーストーリーズ』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2015/10/26 | 『タイニーストーリーズ』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(た行)
『タイニーストーリーズ』山田 詠美 文春文庫 2013年4月10日第一刷 当代随一の書き手がおくる、宝石箱のような短編小説集。アメリカ人兵士との恋愛を描く「GIと遊んだ話」から、街に立つ電信柱がその
『谷崎潤一郎犯罪小説集』(谷崎潤一郎)_書評という名の読書感想文
2015/10/20 | 『谷崎潤一郎犯罪小説集』(谷崎潤一郎), 作家別(た行), 書評(た行), 谷崎潤一郎
『谷崎潤一郎犯罪小説集』谷崎 潤一郎 集英社文庫 2007年12月20日第一刷 表紙には、艶やかなリンゴ飴を口にした、物憂げで、何かもの言いたげな少女の姿が描かれています。見れば、谷崎潤一郎が
『月と蟹』(道尾秀介)_書評という名の読書感想文
2015/09/29 | 『月と蟹』(道尾秀介), 作家別(ま行), 書評(た行), 道尾秀介
『月と蟹』道尾 秀介 文春文庫 2013年7月10日第一刷 海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。無邪気な儀式ごっこはいつしか切実な祈りに変わり、母のない少
『地下の鳩』(西加奈子)_書評という名の読書感想文
2015/09/25 | 『地下の鳩』(西加奈子), 作家別(な行), 書評(た行), 西加奈子
『地下の鳩』西 加奈子 文春文庫 2014年6月10日第一刷 大阪最大の繁華街、ミナミのキャバレーで働く「吉田」は、素人臭さの残るスナックのチーママ「みさを」に出会い、惹かれていく(「地下の鳩」
『乳と卵』(川上未映子)_書評という名の読書感想文
2015/09/18 | 『乳と卵』(川上未映子), 作家別(か行), 川上未映子, 書評(た行)
『乳と卵』川上 未映子 文春文庫 2010年9月10日第一刷 娘の緑子を連れて大阪から上京したきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し
『デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士』(丸山正樹)_書評という名の読書感想文
2015/09/07 | 『デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士』(丸山正樹), 丸山正樹, 作家別(ま行), 書評(た行)
『デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士』丸山 正樹 文春文庫 2015年8月10日第一刷 仕事と結婚に失敗した中年男・荒井尚人。今の恋人にも半ば心を閉ざしているが、やがて唯一の技能を活かして手話通訳