「 書評(た行) 」 一覧

『翼』(白石一文)_書評という名の読書感想文

『翼』白石 一文 鉄筆文庫 2014年7月31日初版 親友の恋人である、ほとんど初対面の男から結婚を申し込まれた女。10年後、2人は再会する。彼は彼女の親友と子を成し家庭をもっているが、気持ちはまっ

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『照柿』(高村薫)_書評という名の読書感想文

『照柿』高村 薫 講談社 1994年7月15日第一刷 おそらくは、それこそが人生の巡り合わせとしか言い様のない、ふたつの、因果な偶然が続けて起こります。 ひとつは、雄一郎が美保子という女に出会っ

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『逃亡作法 TURD ON THE RUN(上・下)』(東山彰良)_書評という名の読書感想文

『逃亡作法 TURD ON THE RUN』(上・下)東山 彰良 宝島社文庫 2009年9月19日第一刷 死刑制度が廃止された近未来の日本。〈キャンプ〉と呼ばれる刑務所では囚人の自由が拡大される

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『爪と目』(藤野可織)_書評という名の読書感想文

『爪と目』藤野 可織 新潮文庫 2016年1月1日発行 はじめてあなたと関係を持った日、帰り際になって父は「きみとは結婚できない」と言った。 小説の始まりにあるこの文章、何気に読むと、読み終わっ

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『大地のゲーム』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文

『大地のゲーム』綿矢 りさ 新潮文庫 2016年1月1日発行 21世紀終盤。かの震災の影響で原発が廃止され、ネオン煌めく明るい夜を知らないこの国を、新たな巨大地震が襲う。第二の地震が来るという政

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『どろにやいと』(戌井昭人)_書評という名の読書感想文

『どろにやいと』戌井 昭人 講談社 2014年8月25日第一刷 ひとたび足を踏み入れれば、もうそこから出られない。ここは魔境か? 桃源郷か? 亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を

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『月の砂漠をさばさばと』(北村薫)_書評という名の読書感想文

『月の砂漠をさばさばと』北村 薫 新潮文庫 2002年7月1日発行 9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮らし。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大き

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『戸村飯店 青春100連発』(瀬尾まいこ)_書評という名の読書感想文

『戸村飯店 青春100連発』瀬尾 まいこ 文春文庫 2012年1月10日第一刷 大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウス

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『対岸の彼女』(角田光代)_書評という名の読書感想文

『対岸の彼女』角田 光代 文春文庫 2007年10月10日第一刷 専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが・・・。結婚する女、しない女、子

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『タイニーストーリーズ』(山田詠美)_書評という名の読書感想文

『タイニーストーリーズ』山田 詠美 文春文庫 2013年4月10日第一刷 当代随一の書き手がおくる、宝石箱のような短編小説集。アメリカ人兵士との恋愛を描く「GIと遊んだ話」から、街に立つ電信柱がその

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『谷崎潤一郎犯罪小説集』(谷崎潤一郎)_書評という名の読書感想文

『谷崎潤一郎犯罪小説集』谷崎 潤一郎 集英社文庫 2007年12月20日第一刷 表紙には、艶やかなリンゴ飴を口にした、物憂げで、何かもの言いたげな少女の姿が描かれています。見れば、谷崎潤一郎が

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『月と蟹』(道尾秀介)_書評という名の読書感想文

『月と蟹』道尾 秀介 文春文庫 2013年7月10日第一刷 海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。無邪気な儀式ごっこはいつしか切実な祈りに変わり、母のない少

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『地下の鳩』(西加奈子)_書評という名の読書感想文

『地下の鳩』西 加奈子 文春文庫 2014年6月10日第一刷 大阪最大の繁華街、ミナミのキャバレーで働く「吉田」は、素人臭さの残るスナックのチーママ「みさを」に出会い、惹かれていく(「地下の鳩」

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『乳と卵』(川上未映子)_書評という名の読書感想文

『乳と卵』川上 未映子 文春文庫 2010年9月10日第一刷 娘の緑子を連れて大阪から上京したきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し

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『デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士』(丸山正樹)_書評という名の読書感想文

『デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士』丸山 正樹 文春文庫 2015年8月10日第一刷 仕事と結婚に失敗した中年男・荒井尚人。今の恋人にも半ば心を閉ざしているが、やがて唯一の技能を活かして手話通訳

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『海神 (わだつみ)』(染井為人)_書評という名の読書感想文

『海神 (わだつみ)』染井 為人 光文社文庫 2024年2月20日

『百年と一日』(柴崎友香)_書評という名の読書感想文

『百年と一日』柴崎 友香 ちくま文庫 2024年3月10日 第1刷発

『燕は戻ってこない』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文

『燕は戻ってこない』桐野 夏生 集英社文庫 2024年3月25日 第

『羊は安らかに草を食み』(宇佐美まこと)_書評という名の読書感想文

『羊は安らかに草を食み』宇佐美 まこと 祥伝社文庫 2024年3月2

『逆転美人』(藤崎翔)_書評という名の読書感想文

『逆転美人』藤崎 翔 双葉文庫 2024年2月13日第15刷 発行

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