「 書評(は行) 」 一覧
『ビタミンF』(重松清)_書評という名の読書感想文
2015/09/23 | 『ビタミンF』(重松清), 作家別(さ行), 書評(は行), 重松清
『ビタミンF』重松 清 新潮社 2000年8月20日発行 炭水化物やタンパク質やカルシウムのような小説があるのなら、ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい。そんな思いを込めて、七
『FLY,DADDY,FLY』(金城一紀)_書評という名の読書感想文
2015/09/11 | 『FLY,DADDY,FLY』(金城一紀), 作家別(か行), 書評(は行), 金城一紀
『FLY,DADDY,FLY』金城 一紀 講談社 2003年1月31日第一刷 知ってる人は知っている。あの『レヴォリューションNO.3』で華麗なデビューをはたした伝説的(これは勝手に私がそう言
『ヘヴン』(川上未映子)_書評という名の読書感想文
2015/09/04 | 『ヘヴン』(川上未映子), 作家別(か行), 川上未映子, 書評(は行)
『ヘヴン』川上 未映子 講談社文庫 2012年5月15日第一刷 「わたしたちは仲間です」- 十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える「僕」は、差出人不明の手紙を受け取る。苛められる者同士が育んだ
『ふたりの距離の概算』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
2015/08/14 | 『ふたりの距離の概算』(米澤穂信), 作家別(や行), 書評(は行), 米澤穂信
『ふたりの距離の概算』米澤 穂信 角川文庫 2012年6月25日初版 春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの〈古典部〉に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが
『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子)_書評という名の読書感想文
2015/08/07 | 『ぼっけえ、きょうてえ』(岩井志麻子), 作家別(あ行), 岩井志麻子, 書評(は行)
『ぼっけえ、きょうてえ』岩井 志麻子 角川書店 1999年10月30日初版 連日、うだるような暑さが続いています。天気のせいにするわけではありませんが、ちょっと毛色の変わった本が読みたくなってあれ
『風味絶佳』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2015/07/30 | 『風味絶佳』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(は行)
『風味絶佳』山田 詠美 文芸春秋 2008年5月10日第一刷 70歳の今も真っ赤なカマロを走らせるグランマは、ガスステイションで働く孫の志郎の、ままならぬ恋の行方を静かに見つめる。ときに甘く、と
『ふたり狂い』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文
2015/07/23 | 『ふたり狂い』(真梨幸子), 作家別(ま行), 書評(は行), 真梨幸子
『ふたり狂い』真梨 幸子 早川書房 2011年11月15日発行 『殺人鬼フジコの衝動』を手始めに、『女ともだち』『あの女』『孤虫症』と続けて4冊読みました。噂に違わぬエログロと後味の悪さに加え
『ヒーローインタビュー』(坂井希久子)_書評という名の読書感想文
2015/06/22 | 『ヒーローインタビュー』(坂井希久子), 作家別(さ行), 坂井希久子, 書評(は行)
『ヒーローインタビュー』坂井 希久子 角川春樹事務所 2015年6月18日初版 「坂井希久子」で検索をかけて、出てきた画像を見て驚いた。いきなりSM嬢のごとく鞭を持って、露わな姿でこちらを見つめる
『不愉快な本の続編』(絲山秋子)_書評という名の読書感想文
2015/06/08 | 『不愉快な本の続編』(絲山秋子), 作家別(あ行), 書評(は行), 絲山秋子
『不愉快な本の続編』絲山 秋子 新潮文庫 2015年6月1日発行 性懲りもなくまたややこしい本に手を出してしまった、という感じでしょうか。内容を確かめもせずに表紙のカバーやタイトルを見るだけ、
『星々の悲しみ』(宮本輝)_書評という名の読書感想文
2015/06/03 | 『星々の悲しみ』(宮本輝), 作家別(ま行), 宮本輝, 書評(は行)
『星々の悲しみ』宮本 輝 文春文庫 2008年8月10日新装版第一刷 喫茶店に掛けてあった絵を盗み出す予備校生たち、アルバイトで西瓜を売る高校生、蝶の標本をコレクションする散髪屋-。若さ故の熱気と闇
『氷平線』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
2015/05/15 | 『氷平線』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(は行), 桜木紫乃
『氷平線』桜木 紫乃 文春文庫 2012年4月10日第一刷 桜木紫乃の初めての作品集。2002年にオール讀物新人賞を受賞したデビュー作『雪虫』をはじめ、6つの短編が収められています。北海道に生
『放課後の音符(キイノート)』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2015/05/02 | 『放課後の音符(キイノート)』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(は行)
『放課後の音符(キイノート)』山田 詠美 新潮文庫 1995年3月1日第一刷 【大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々-。背伸びした恋。心の中で
『左手首』(黒川博行)_書評という名の読書感想文
2015/04/23 | 『左手首』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(は行), 黒川博行
『左手首』黒川 博行 新潮社 2002年3月15日発行 表題作の「左手首」を始め、「内会」「徒花」「淡雪」「帳尻」「解体」「冬桜」の全7編からなる短編集です。 この人が書く小説に、聖人君子の
『半落ち』(横山秀夫)_書評という名の読書感想文
2015/04/10 | 『半落ち』(横山秀夫), 作家別(や行), 書評(は行), 横山秀夫
『半落ち』横山 秀夫 講談社 2002年9月5日第一刷 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの
『ホテル・アイリス』(小川洋子)_書評という名の読書感想文
2015/03/30 | 『ホテル・アイリス』(小川洋子), 作家別(あ行), 小川洋子, 書評(は行)
『ホテル・アイリス』小川 洋子 幻冬舎文庫 1998年8月25日初版 これは小川洋子が書いた、まぎれもない 「性愛小説」 です。しかも、描かれているのは、極端に歪で常軌を逸した 「愛のかたち」 で