『誰かが足りない』(宮下奈都)_書評という名の読書感想文

『誰かが足りない』宮下 奈都 双葉文庫 2014年10月19日第一刷 優しい - 「優しくて、しかも前向き」 な小説を読みました。本屋大賞にノミネートされたのがわかる気がします。ときにはこんな話を

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『奇貨』(松浦理英子)_書評という名の読書感想文

『奇貨』松浦 理英子 新潮文庫 2015年2月1日発行 知ってる人は、知っている。・・・たぶん、松浦理英子という作家さんはそんなにメジャーな人ではありません。寡作ですし、おそらく書く小説が広く一般

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『ひらいて』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文

『ひらいて』綿矢 りさ 新潮社文庫 2015年2月1日発行 文庫の解説は、タレントの光浦靖子さんが書いています。この人テレビではとぼけたキャラでダメ女を演じていますが、ほんとは(失礼な言い方ですが

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『にぎやかな湾に背負われた船』(小野正嗣)_書評という名の読書感想文

『にぎやかな湾に背負われた船』小野 正嗣 朝日新聞社 2002年7月1日第一刷 「浦」 の駐在だったとき、お父さんは頭を悩ますことばかりだった。 湾の上には誰のものでもない船が浮かんだままだったし、

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『さくら』(西加奈子)_書評という名の読書感想文

『さくら』西 加奈子 小学館 2005年3月20日初版 「この体で、また年を越すのが辛いです。ギブアップ」 紙切れにそう書き残して、一(はじめ)兄ちゃんは公園で首を吊って死んでしまったのでした。 「

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『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ)_書評という名の読書感想文

『人のセックスを笑うな』山崎 ナオコーラ 河出書房新社 2004年11月30日初版 彼女が20歳の半ばに書いたデビュー作です。文藝賞を受賞し、芥川賞候補にも選ばれています。タイトルはえらく刺激

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『想像ラジオ』(いとうせいこう)_書評という名の読書感想文

『想像ラジオ』いとう せいこう 河出文庫 2015年3月11日初版 この物語は、2011年3月11日金曜日、午後2時46分に発生した東日本大震災を題材にしています。人の「生き死に」に関わる大き

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『民宿雪国』(樋口毅宏)_書評という名の読書感想文

『民宿雪国』樋口 毅宏 祥伝社文庫 2013年10月20日初版 『さらば雑司ヶ谷』なら随分前に読んでいたのですが、同じ作家だと気付かずにこの本を買いました。「小説界が驚倒した空前絶後、衝撃の大

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『幾千の夜、昨日の月』(角田光代)_書評という名の読書感想文

『幾千の夜、昨日の月』角田 光代 角川文庫 2015年1月25日初版 新聞で文庫の新刊が出ると知って、よく確かめもせずに奥さんに頼んで買ってきてもらったら、小説ではなくエッセイをまとめた本でし

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『レディ・ジョーカー』(高村薫)_書評という名の読書感想文

『レディ・ジョーカー』(上・下)高村 薫 毎日新聞社 1997年12月5日発行 言わずと知れた、高村薫の大傑作。高村薫が書く小説には高い文学性があり、ミステリーやサスペンスの枠組みを凌駕して、読む

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『九年前の祈り』(小野正嗣)_書評という名の読書感想文

『九年前の祈り』小野 正嗣 講談社 2014年12月15日第一刷 第152回芥川賞受賞作、小野正嗣の 『九年前の祈り』 を読みました。 舞台は九州、大分県。県南に位置する (おそらくは小野正嗣の

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『ワン・モア』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文

『ワン・モア』桜木 紫乃 角川書店 2011年11月30日初版 近々文庫が出るらしい。いや、もう出たのかも知れません。そんな記事を見たので、もう一度読んでみました。 この連作短編はすべてハッピー

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『クジラの彼』(有川浩)_書評という名の読書感想文

『クジラの彼』有川 浩 角川文庫 2010年6月25日初版 有川浩の作品群の内訳からいうと「自衛隊ラブコメシリーズ」になるらしい。そして、彼女はベタ甘ラブロマ好きの、いい年をした大人らしい。全

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『エイジ』(重松清)_書評という名の読書感想文

『エイジ』重松 清 新潮文庫 2004年7月1日発行 重松清の小説が嫌いだと言う人はあまりいないと思います。特にこの人と同年輩の読者は、特別好きではなくても、重松清が伝えようとするものには大いに納得

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『I’m sorry,mama.』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文

『I'm sorry,mama.』桐野 夏生 集英社 2004年11月30日第一刷 桐野夏生はなぜこんな小説を書くのだろう、どうしてこんな小説が書けるのか、とよく思います。小説の内容は、およそ

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『我らが少女A (上下)』 (高村薫)_書評という名の読書感想文

『我らが少女A (上下)』高村 薫 毎日文庫 2025年5月10日

『黒猫亭事件』(横溝正史)_書評という名の読書感想文

『黒猫亭事件』横溝 正史 角川文庫 2024年11月15日 3版発行

『一心同体だった』(山内マリコ)_書評という名の読書感想文

『一心同体だった』山内 マリコ 集英社文庫 2025年4月25日 第

『夜の道標』(芦沢央)_書評という名の読書感想文

『夜の道標』芦沢 央 中公文庫 2025年4月25日 初版発行

『フクロウ准教授の午睡 (シエスタ)』(伊与原新)_書評という名の読書感想文

『フクロウ准教授の午睡 (シエスタ)』伊与原 新 文春文庫 2025

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