『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係 SIT 』(誉田哲也)_書評という名の読書感想文
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『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係 SIT 』(誉田哲也), 作家別(は行), 書評(さ行), 誉田哲也
『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係 SIT 』誉田 哲也 中公文庫 2023年7月25日 改版3刷発行
シリーズ累計320万部突破! すべてはこの三冊から始まった - (そのⅠ)

連続児童誘拐事件は、巨大な陰謀へと繋がっていく。二人の若き女性刑事を待つ過酷な運命とは - ! 静かな展開の中、心を熱くさせる躍動感。誉田哲也作品の真髄がここにある!
都内の住宅地で人質籠城事件が発生。所轄署や捜査一課をはじめ、門倉美咲、伊崎基子両巡査が所属する警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動した。人質解放への進展がない中、美咲は差し入れ役として、犯人と人質のもとへ向かうが・・・・・・・!? 籠城事件と未解決児童誘拐事件を結ぶ謎の少年、その背後に蠢く巨大な闇とは? 〈ジウ〉サーガ、ここに開幕!! (中公文庫)
長い長い読書の旅のはじまりで、現在10巻あるシリーズ全部を読もうと思うのですが、飽きて途中で止めるかもしれません。次が読みたいと思う気持ちが続くかどうかですが、こればかりは実際に読んでみなければわかりません。少なくとも今は読む気満々で、そんな本に出合えたことを感謝したいと思います。
まずは 「はじめの三冊」 ということで、新装版の巻末付録として掲載されている、評論家・北上次郎氏の文章を紹介しましょう。
『ジウ』 ヒロインたちの意外な展開
今月のトリは、誉田哲也の 『ジウ』 (中央公論新社)。「警視庁特殊犯捜査係」 という副題が付いているが、これが読ませる。
二人の女性巡査の物語である。一人は門倉美咲、一人は伊崎基子。生き方、考え方がまったく異なる二人のヒロインの対比が効いている。たとえば、人質を取って立てこもる現場に向かう途中、人質の命は何としても守らなければならないと美咲は考えるが、基子は犯人に対して 「そこそこ骨のある奴なら面白いのだが」 と考える。こちらは根っからの武闘派である。この基子の造形が本書を際立たせている。
だから、この二人のヒロインが警察組織の中で対立しながらも成長していく小説かと思っていると、途中から意外な展開を示していく。ジウという謎の男 (少年?) の存在が徐々にクローズアップされてくるのだ。ヒロインたちが追う誘拐事件の背後にいるその謎の人物との戦いという様相を呈してくるのである。
二人のヒロインが組織の中でもまれていく過程はもちろんあり、さらにちょっとしたロマンスもある。盛り沢山の内容だが、そのジウの影が緊張をもたらしている。これはシリーズの第一巻。早く次作が読みたい。(「産経新聞」 2006年1月8日付東京版朝刊・書評欄 「ミステリー三昧」 より抜粋)
※話はどんどん広がって、都度、状況は目まぐるしく変化します。長い話の、まずは一冊目。二人の若き女性警察官が登場し、謎の少年・ジウが登場します。次から次へ事件は起こるのですが、それらが何を目的に、どこで繋がり、どこへ向かっているかは皆目わかりません。早く続きが読みたいと、きっと思うはずです。
この本を読んでみてください係数 85/100

◆誉田 哲也
1969年東京都生まれ。
学習院大学経済学部経営学科卒業。
作品 「妖の華」「アクセス」「ストロベリーナイト」「ハング」「あなたが愛した記憶」「背中の蜘蛛」「主よ、永遠の休息を」「レイジ」「ジウ」シリ-ズ「もう、聞こえない」他多数
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