『歌舞伎町ゲノム 〈ジウ〉サーガ9 』(誉田哲也)_書評という名の読書感想文
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『歌舞伎町ゲノム 〈ジウ〉サーガ9 』(誉田哲也), 作家別(は行), 書評(か行), 誉田哲也
『歌舞伎町ゲノム 〈ジウ〉サーガ9 』誉田 哲也 中公文庫 2021年10月25日 初版発行
法で裁けない極悪非道の始末を請け負う漆黒の守護天使・歌舞伎町セブン 最新作、待望の文庫化

その裁きは無罪か、死刑。
法では裁けぬ悪を始末する、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して - そのような依頼が女性から舞い込み、動き出した彼らだったが・・・・。「復讐」 という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりにする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉 サーガ最新作。(中公文庫)
文庫化なった 〈ジウ〉 サーガのシリーズとしては本作が最終ということで、ここでひとまず区切りをつけたいと思います。最後は視点 (人物) を変えて語られる短い話が5編。新メンバーを含むセブンの面々の、知られざる日常などが縷々綴られています。(目次と要点は以下の通り)
1.兼任御法度 (ジロウにスポットを当てた一編)
2.凱旋御法度 (セブン第一の 「目」 である四代目関根組組長 - 市村光雄にスポットを当てた一編)
3.売逃御法度 (若き元締め・斉藤杏奈にスポットを当てた一編)
4.改竄御法度 (新メンバー 「掃除屋のシンちゃん」 にスポットを当てた一編)
5.恩赦御法度 (セブン第一の 「手」、陣内陽一にスポットを当てた一編)
2021年1月から3か月連続で、『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係』、『ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊』、『ジウⅢ 新世界秩序』 が文庫新装版としてリニューアル刊行された。〈姫川玲子〉 シリーズ第1弾 『ストロベリーナイト』 と並び、「誉田哲也」 といえば真っ先にタイトルが挙がるこの代表的三部作を、令和の読者に向けて改めてアピールしようという試みは、さらに 『国境事変』、『ハング』、『歌舞伎町セブン』、『歌舞伎町ダムド』、『ノワール 硝子の太陽』 にも波及。思わず表紙カバーと見まがうワイドサイズの新デザイン帯が巻かれ、それぞれに 〈ジウ〉 サーガとしてのナンバリングが施されることとなった。そしてこの一連の企画の掉尾を飾るのが、『歌舞伎町ゲノム』 の文庫化 - つまり本書である。
これまで 『ジウ』 を起点に長編で紡がれてきたサーガでは第9弾にして初となる全5話の作品集で、“東洋一の歓楽街“ “眠らない街“ とも称される歌舞伎町を守る伝説の殺し屋集団 〈歌舞伎町セブン〉 の物語としては4冊目となる。ダークヒーローの活躍を描いたシリーズならではの面白さはもちろん、これまでとはひと味違うテイストに加え、サーガの今後につながる要素も備えた充実の内容となっている。(解説より)
※「最新作」 とありますが、実は2023年、その後に続くと目される 『ジウX』 が既に刊行されています。未読で確かなことは言えませんが、これが 〈ジウ〉 サーガに連なる、現時点における最新刊といって間違いないでしょう。「ゲノム」 を読んで、「ゲノム」 で終わるとは到底思えませんでした。さらに大きな事件が発生し、この先きっと、思いもしない人物が死ぬような予感がします。
この本を読んでみてください係数 85/100


◆誉田 哲也
1969年東京都生まれ。
学習院大学経済学部経営学科卒業。
作品 「妖の華」「アクセス」「ストロベリーナイト」「ハング」「あなたが愛した記憶」「背中の蜘蛛」「主よ、永遠の休息を」「レイジ」「ジウ」シリ-ズ「もう、聞こえない」他多数
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