『小さな故意の物語』(東野圭吾)_書評という名の読書感想文

『小さな故意の物語』東野 圭吾 講談社文庫 2026年4月15日 第1刷発行

いつでも、ここから、名著に会える この面白さで550円! STORY IN POCKET 

講談社文庫55周年企画 未知なる作家、作品との出会い。そして への入口となる一冊をお贈りします。

東野圭吾、初めて読むならこの一冊。世界累計一億六千万部を突破した超人気作家のオススメの短編だけが終結! メガヒット直前に執筆した知られざる傑作、デビュー直後に編集者から依頼された若き日の一編など、いつでも、ここから、名著に会える。「冷たい灼熱」 「しのぶセンセの推理」 「小さな故意の物語」 収録。(講談社文庫)

これはいい。三作どれもが秀逸で甲乙つけがたく、平易でかつ読み応えがあります。もしかすると、長くあなたの記憶に残る一冊になるかもしれません。ゆっくり読んでください。あっという間に読めてしまいます。

冷たい灼熱
東野圭吾氏38歳のときの作品。
同じ年に、傑作 『悪意』 や大きな話題を呼んだ 『どちらかが彼女を殺した』 を発表。大ヒットとなる 『秘密』 『探偵ガリレオ』 発表を二年後に控えた、大きな転換期の一作。

しのぶセンセの推理
東野圭吾氏28歳のときの作品。
幼少期を過ごした大阪を描いており、「子供のころの街並みやそこにいたおっさんとかを思い出しながら書きました」 とのちに語る。
著者の原風景を描いた一作。

小さな故意の物語
東野圭吾氏27歳のときの作品。
『放課後』 で第31回江戸川乱歩賞を受賞したことを知らされた直後に短編執筆を依頼され、一ヶ月で書き上げた。
デビュー直後の意欲があふれた一作。

以上の説明はタイトルの次、物語が始まる前に掲載されています。私のおススメは第二作 「しのぶセンセの推理」 で、短い話ながら、きっとあなたも “ほろり“ とするにちがいありません。第三作の 「ちいさな故意の物語」 は言わずもがな 「故意」 が 「恋」 にかかっています。

この本を読んでみてください係数  85/100

◆東野 圭吾

1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。

作品 「放課後」「秘密」「容疑者Xの献身」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「夢幻花」「祈りの幕が下りる時」「沈黙のパレード」「希望の糸」「素敵な日本人」他多数

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