『素敵な日本人』(東野圭吾)_ステイホームにはちょうどいい

『素敵な日本人』東野 圭吾 光文社文庫 2020年4月20日初版

素敵な日本人 (光文社文庫)

一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指差して大丈夫という。そこには亡き妻の秘密が・・・・・・・。(「今夜は一人で雛祭り」) 独身女性のエリーが疑似子育て体験用赤ちゃんロボットを借りたところ・・・・・・・。(「レンタルベビー」) 世にも珍しい青色の猫。多くの人間が繁殖を目論むが・・・・・・・。(「サファイアの奇跡」) 日本人に馴染み深い四季折々の行事を題材にした4編と、異色のミステリー5編を収録! (光文社文庫)

久しぶりすぎて以前読んだのがいつだったのか、思い出せないくらい久しぶりに東野圭吾を読みました。

この作家に、ハズレなし。- というのはわかります。もう少し若かった頃は、割とよく読みました。ところが、私の読み方が悪いのか、思うほどには ” がつん” ときません。たいていが期待倒れで終わります。”まずまず” は面白いのでつい買ってしまうのですが、そんなこんなで嫌気が差して、しばらくは読まずにいました。

数十冊読んだ後、何年も読まずにいて、やっと気付いたことがあります。但し、これはあくまで 「私に限り」 ということで、熱烈なファンの方は悪く思わないでください。

激しく何かを求めるような読み方をしてはいけません。例えば、胸に刺さって抜けないような、感動のあまり涙するような、強く自省を促すような、そんな読書がしたいなら、概ねそれは東野圭吾ではないでしょう。

そのことを承知しておくべきです。過度に期待してはいけません。つもりとしては、あくまで息抜きとして選択すべき読み物です。するすると最後まで読めたとしたら、それでよしとしましょう。もしも予想をはるかに超えて感動したとしたら、それはそれで儲けものではないですか。

この本を読んでみてください係数  85/100

素敵な日本人 (光文社文庫)

◆東野 圭吾
1958年大阪生まれ。
大阪府立大学電気工学科卒業。

作品 「放課後」「秘密」「容疑者Xの献身」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「夢幻花」「祈りの幕が下りる時」「沈黙のパレード」「希望の糸」他多数

関連記事

『獅子吼』(浅田次郎)_書評という名の読書感想文

『獅子吼』浅田 次郎 文春文庫 2018年12月10日第一刷 獅子吼 (文春文庫) け

記事を読む

『自覚/隠蔽捜査5.5』(今野敏)_書評という名の読書感想文

『自覚/隠蔽捜査5.5』今野 敏 新潮文庫 2017年5月1日発行 自覚: 隠蔽捜査5.5 (

記事を読む

『人生相談。』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文

『人生相談。』真梨 幸子 講談社文庫 2017年7月14日第一刷 人生相談。 (講談社文庫)

記事を読む

『そこにいるのに/13の恐怖の物語』(似鳥鶏)_書評という名の読書感想文

『そこにいるのに/13の恐怖の物語』似鳥 鶏 河出文庫 2021年6月20日初版 そこにいる

記事を読む

『5時過ぎランチ』(羽田圭介)_書評という名の読書感想文

『5時過ぎランチ』羽田 圭介 実業之日本社文庫 2021年10月15日初版第1刷 5時過ぎラ

記事を読む

『民宿雪国』(樋口毅宏)_書評という名の読書感想文

『民宿雪国』樋口 毅宏 祥伝社文庫 2013年10月20日初版 民宿雪国 (祥伝社文庫)

記事を読む

『水声』(川上弘美)_書評という名の読書感想文

『水声』川上 弘美 文春文庫 2017年7月10日第一刷 水声 (文春文庫) 1996年、わ

記事を読む

『雪が降る』(藤原伊織)_書評という名の読書感想文

『雪が降る』藤原 伊織 角川文庫 2021年12月25日初版 雪が降る (角川文庫)

記事を読む

『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん)_書評という名の読書感想文

『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』辺見 じゅん 文春文庫 2021年11月5日第23刷

記事を読む

『異邦人(いりびと)』(原田マハ)_書評という名の読書感想文

『異邦人(いりびと)』原田 マハ PHP文芸文庫 2018年3月22日第一刷 異邦人(いりびと

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

『坂の上の赤い屋根』(真梨幸子)_書評という名の読書感想文

『坂の上の赤い屋根』真梨 幸子 徳間文庫 2022年7月15日初刷

『青い鳥』(重松清)_書評という名の読書感想文

『青い鳥』重松 清 新潮文庫 2021年6月15日22刷

『神の手』(望月諒子)_書評という名の読書感想文

『神の手』望月 諒子 集英社文庫 2022年7月12日第8刷

『腐葉土』(望月諒子)_書評という名の読書感想文

『腐葉土』望月 諒子 集英社文庫 2022年7月12日第6刷

『死刑について』(平野啓一郎)_書評という名の読書感想文

『死刑について』平野 啓一郎 岩波書店 2022年6月16日第1刷発

→もっと見る

  • 3 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
PAGE TOP ↑