『歌舞伎町ダムド 〈ジウ〉サーガ7 』(誉田哲也)_書評という名の読書感想文

『歌舞伎町ダムド 〈ジウ〉サーガ7 』誉田 哲也 中公文庫 2022年4月30日 再版発行

ジウを崇拝する最凶殺戮者“ VS “漆黒の守護天使歌舞伎町セブン 再び現れた新世界秩序。その目的とは!?

ジウから7年 “殺戮の怪物ダムド)“ 現る 標的は、ひとりの刑事。

日本列島を震撼させた 「歌舞伎町封鎖事件」 から七年。伝説となった犯罪者 〈ジウ〉 に自らを重ねる新たな怪物 〈ダムド〉 が現れた。吹き荒れる殺戮の嵐、再び動き出す 「新世界秩序」 の陰謀、新宿署の東弘樹警部補に迫る危険・・・・・・・謎の男と対峙するのは、アナーキーなダークヒーロー 〈歌舞伎町セブン〉! (中公文庫)

シリーズ7作目。意見は様々あるようですが、でも大丈夫。これまで通り、今も私は読む気満々で、それはおそらくこの先も続くだろうと。「このスリルに激ハマリの読者、続々! 」 とありますが、私もきっとその一人に違いありません。ちょっと “中毒気味“ な自分を、自覚してもいます。

ここにきて、私は (ダントツに) 東弘樹警部補のファンになりました。稀に見る堅物で、一切融通が利かない彼の性格は、時として度を越して、共に捜査する同僚らの反感を招いたりもします。煙たがられ、避けられもするのですが、彼は一切動じません。誰が何を言おうと、こうと信じる捜査に徹します。

この7作目では、ジウを信奉する殺人鬼 〈ダムド〉 が登場し、あの 「新世界秩序」 の生き残りが登場します。一味が歌舞伎町セブンと対峙する中で、ミサキ (=伊崎基子) の母親の顔であったり、(本来敵同士であるはずの) 東と陣内の “無言の“ 信頼関係であるとかの、やや “人間らしい“ 場面が見られたりも。そんな中、なぜか理由もわからずに、東は何度も襲われ、その度ごとに命を落としそうになります。

この本を読んでみてください係数  85/100

◆誉田 哲也
1969年東京都生まれ。
学習院大学経済学部経営学科卒業。

作品 「妖の華」「アクセス」「ストロベリーナイト」「ハング」「あなたが愛した記憶」「背中の蜘蛛」「主よ、永遠の休息を」「レイジ」「ジウ」シリ-ズ「もう、聞こえない」他多数

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