『怪物』(脚本 坂元裕二 監督 是枝裕和 著 佐野晶)_書評という名の読書感想文
公開日:
:
最終更新日:2024/01/06
『怪物』(脚本 坂元裕二 監督 是枝裕和 著 佐野晶), 作家別(さ行), 坂元裕二, 書評(か行)
『怪物』脚本 坂元裕二 監督 是枝裕和 著 佐野晶 宝島社文庫 2023年5月8日第1刷

息子を思う母親、変わり者の教師、”何か” に苦しむ子供たち 次第に明らかになる “怪物” の正体とは - 夢のタッグが描く圧巻の人間ドラマ、完全ノベライズ!
「豚の脳を移植した人間は? 人間? 豚? 」 シングルマザーの早織に、息子の湊が投げかけた奇妙な質問。それ以降、不審な行動を繰り返す湊に、早織は学校でのいじめを疑うが・・・・・・・。母親・教師・子供の3つの視点から語られる物語に潜む “怪物” の正体とは。
日本を代表するストーリーテラー・坂元裕二と映画作家・是枝裕和が初めてタッグを組んで描く、圧巻の人間ドラマ、完全小説化! (宝島社文庫)
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。
それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した - 。
いったい 「怪物」 とは何か。登場人物それぞれの視点を通した 「怪物探し」 の果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。(映画公式サイトより)
※読んだ私が言うのも何なのですが - やっぱり、本で読むより映画が観たいと思いました。おそらくは、描こうとするやりきれなさや無力感、迫りくる激情の度合いが格段に違うのではないかと。
映画 『怪物』 6.2 (FRI) ROADSHOW
監督:是枝裕和 「万引き家族」 × 脚本:坂元裕二 「花束みたいな恋をした」
音楽:坂本龍一
安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太 / 高畑充希 角田晃広 中村獅童 / 田中裕子
この本を読んでみてください係数 80/100

◆坂元 裕二
1967年大阪府生まれ。
作品 19歳で第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビュー。「わたしたちの教科書」「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「Mother」「Woman」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」等
関連記事
-
-
『愛なんて嘘』(白石一文)_書評という名の読書感想文
『愛なんて嘘』白石 一文 新潮文庫 2017年9月1日発行 結婚や恋愛に意味なんて、ない。けれども
-
-
『百年と一日』(柴崎友香)_書評という名の読書感想文
『百年と一日』柴崎 友香 ちくま文庫 2024年3月10日 第1刷発行 朝日、読売、毎日、日
-
-
『改良』(遠野遥)_書評という名の読書感想文
『改良』遠野 遥 河出文庫 2022年1月20日初版発行 これが、芥川賞作家・遠野
-
-
『この世にたやすい仕事はない』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
『この世にたやすい仕事はない』津村 記久子 新潮文庫 2018年12月1日発行 「
-
-
『七怪忌』(最東対地)_書評という名の読書感想文
『七怪忌』最東 対地 角川ホラー文庫 2021年4月25日初版 この学校に伝わる七
-
-
『火口のふたり』(白石一文)_書評という名の読書感想文
『火口のふたり』白石 一文 河出文庫 2015年6月20日初版 『火口のふたり』
-
-
『騙る』(黒川博行)_書評という名の読書感想文
『騙る』黒川 博行 文藝春秋 2020年12月15日第1刷 大物彫刻家が遺した縮小
-
-
『夜はおしまい』(島本理生)_書評という名の読書感想文
『夜はおしまい』島本 理生 講談社文庫 2022年3月15日第1刷 誰か、私を遠く
-
-
『今夜は眠れない』(宮部みゆき)_書評という名の読書感想文
『今夜は眠れない』宮部 みゆき 角川文庫 2022年10月30日57版発行 "放浪
-
-
『雨の鎮魂歌』(沢村鐵)_書評という名の読書感想文
『雨の鎮魂歌』沢村 鐵 中公文庫 2018年10月25日初版 北の小さな田舎町。中
















