『小説 木の上の軍隊 』(平一紘)_書評という名の読書感想文
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『小説 木の上の軍隊 』(平一紘), 作家別(た行), 平一紘, 書評(さ行)
『小説 木の上の軍隊 』著 平 一紘 (脚本・監督) 原作 「木の上の軍隊」 (株式会社こまつ座・原案井上ひさし) 宝島社文庫 2025年6月11日 第1刷発行
主演 堤真一 & 山田裕貴 6月13日沖縄先行公開。7月25日全国映画公開!

作家・井上ひさし原案 傑作舞台を映画化! 終戦を知らずに2年間木の上で生き抜いた実話に基づく物語。
1945年、太平洋戦争末期の沖縄県伊江島。米軍との激しい攻防戦が展開される。激しい銃撃に追い詰められ、陸軍少尉の山下と沖縄出身の新兵・安慶名のふたりは、大きなガジュマルの木の上に身を潜めた。連絡手段もなく、ふたりは援軍が現れるまで耐え忍ぶことにするが - 。実話から着想を得た作家・井上ひさしが原案を遺し、こまつ座にて上演された舞台 「木の上の軍隊」。その映画作品を完全ノベライズ。(宝島社文庫)
一番は、何といっても 「映画を観る」 ということでしょう。言葉よりも何よりも、画にかなうものはありません。その後先に読んでみてはどうでしょう。
『木の上の軍隊』 は、敵に襲われ逃げ延びる際に近くにあった大きなガジュマルの木の上に登って命拾いした2人の日本兵を主人公にしています。
その2人とは、宮崎から派兵された少尉・山下一雄と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュンです。
山下は沖縄に派兵された軍人。敵から沖縄を守るのが任務とする筋金入りの日本軍の幹部です。一方の安慶名は、沖縄生まれの沖縄育ちで、現地で招集された故郷を愛する新兵でした。
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こんな2人が奇しくも、一緒に樹上生活を送ることとなりました。もちろん、最初から上手くいくはずがありません。
木の上に隠れたまま援軍を待とうとする山下に対して、木から降りて島の様子を見に行き、日本軍と合流したい安慶名。
2人の意見が対立するのは、当然といえば当然のこと。見つかれば殺されるかもしれないという極限の窮地で、生き延びるために何をすればいいのかと、「少尉」 と 「新兵」 は果てることのない議論を交わします。
結果的には、2年間も木の上の潜伏生活を強いられることになった2人。追い詰められた生活の中で、「生きたい」 「帰りたい」 という彼らの願いがひしひしと伝わってきます。(Cinemarche 映画感想レビュー&考察サイトより)
※少尉の山下と新兵の安慶名には、同じ兵士とはいえ、戦争にかける思いには天と地ほどの差があります。その差を埋めるにはそれ相応の時間が必要で、最初二人は (心の内で) 激しく反発します。置かれた状況を無視するあまり、あやうく米軍に見つかりそうになります。
この本を読んでみてください係数 85/100

◆平 一紘
1989年8月29日、沖縄県出身。大学在学中に、沖縄県を拠点に活動する映画制作チーム 「PROJECT9」 を立ち上げ、多くの自主映画を制作。主な作品に 『アンボイナじゃ殺せない』 (2013)、『釘打ちのバラッド』 (2016)、ドラマ 「パナウル王国物語」 (2020/日本民間放送連盟賞のテレビドラマ部門優秀賞受賞) などがある。脚本・監督を務めた 『ミラクルシティコザ』 (2022年公開)では、クリエイターの発掘・育成を目的とする映像コンテスト 「未完成映画予告編大賞 (MI-CAN)」も受賞。
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