『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる)_書評という名の読書感想文
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最終更新日:2024/01/11
『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる), 作家別(や行), 宿野かほる, 書評(ら行)
『ルビンの壺が割れた』宿野 かほる 新潮社 2017年8月20日発行
この小説は、あなたの想像を超える。
結末は、絶対に誰にも言わないでください。「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」- 送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め・・・・・・・。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作! (内容紹介より)
中身が凄すぎてコピーが書けない - というので、新潮社が「これは思わず読みたくなる! 」というキャッチコピーを募集した結果選ばれた優秀作品が、以下の5作品です。
その1) 読まないと割れませんよ?(30代女性)
その2) これは、文字で描かれた騙し絵だ。(20代女性)
その3) こんなにも心と体が震えるラブレターがあっただろうか。(20代女性)
その4) 割れ物注意。(20代男性)
そして私の一押しは、
その5) 帯もカバーも見てはいけない。あらすじやレビューも見るべきではない。そして今すぐ本を開き、読み始めた方がいい。それが今年最も凄い小説を味わう最良の方法だ。(20代男性)
これです。
色々評価はありますが、四の五の言わずに、とりあえず読んでみてください。嘘は言いません。面白くないはずがありません!! そして、
言いつけは必ず守ってください。人が読まないうちに一刻も早く読了されることをお薦めします。そうでなければ、きっと、大きな損をしたような気持ちになります。
この本を読んでみてください係数 85/100
◆宿野 かほる
年齢・性別ほか、すべて不明。完全覆面作家によるデビュー作。
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