「 書評(は行) 」 一覧
『憤死』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文
2015/03/27 | 『憤死』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(は行), 綿矢りさ
『憤死』綿矢 りさ 河出文庫 2015年3月20日初版 「憤死」 この短編は、文字通り「憤死」とは如何なるものかについて、具体的な事例を挙げながら懇切丁寧に解説してくれる、いわば「正しい憤死」
『ボトルネック』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
2015/03/26 | 『ボトルネック』(米澤穂信), 作家別(や行), 書評(は行), 米澤穂信
『ボトルネック』米澤 穂信 新潮文庫 2009年10月1日発行 【ボトルネック】 瓶の首は細くなっていて、水の流れを妨げる。 そこから、システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分のことを、
『ブエノスアイレス午前零時』(藤沢周)_書評という名の読書感想文
2015/03/25 | 『ブエノスアイレス午前零時』(藤沢周), 作家別(は行), 書評(は行), 藤沢周
『ブエノスアイレス午前零時』藤沢 周 河出書房新社 1998年8月1日初版 第119回芥川賞受賞作 舞台は、新潟の雪深い山間地にある一軒の温泉宿。カザマは東京の広告代理店に勤めるサラリーマンでし
『八月の路上に捨てる』(伊藤たかみ)_書評という名の読書感想文
2015/03/10 | 『八月の路上に捨てる』(伊藤たかみ), 伊藤たかみ, 作家別(あ行), 書評(は行)
『八月の路上に捨てる』伊藤 たかみ 文芸春秋 2006年8月30日第一刷 第135回 芥川賞受賞作 下世話な話ですが、この人が角田光代さんの元ダンナだったこと、みなさんはご存じでした? 私、
『北斗/ある殺人者の回心』(石田衣良)_書評という名の読書感想文
2015/03/09 | 『北斗/ある殺人者の回心』(石田衣良), 作家別(あ行), 書評(は行), 石田衣良
『北斗/ある殺人者の回心』石田 衣良 集英社 2012年10月30日第一刷 著者が一度は書きたいと考えていたという《殺人者》の話は、長い連載の末ようやく完成したものです。彼の作品の中では最も長
『ベッドタイムアイズ』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2015/03/05 | 『ベッドタイムアイズ』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(は行)
『ベッドタイムアイズ』山田 詠美 河出書房新社 1985年11月25日初版 2 sweet + 2 be =4 gotten( Too sweet to be forgotten 忘れ去られる
『蛇を踏む』(川上弘美)_書評という名の読書感想文
2015/03/03 | 『蛇を踏む』(川上弘美), 作家別(か行), 川上弘美, 書評(は行)
『蛇を踏む』川上 弘美 文芸春秋 1996年9月1日第一刷 ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。 こんな書き出しで始まる芥川賞受賞作 『蛇を踏む』 は、川上弘美が38歳のときの作品で
『ひらいて』(綿矢りさ)_書評という名の読書感想文
2015/02/15 | 『ひらいて』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(は行), 綿矢りさ
『ひらいて』綿矢 りさ 新潮社文庫 2015年2月1日発行 文庫の解説は、タレントの光浦靖子さんが書いています。この人テレビではとぼけたキャラでダメ女を演じていますが、ほんとは(失礼な言い方ですが
『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ)_書評という名の読書感想文
2015/02/10 | 『人のセックスを笑うな』(山崎ナオコーラ), 作家別(や行), 山崎ナオコーラ, 書評(は行)
『人のセックスを笑うな』山崎 ナオコーラ 河出書房新社 2004年11月30日初版 彼女が20歳の半ばに書いたデビュー作です。文藝賞を受賞し、芥川賞候補にも選ばれています。タイトルはえらく刺激
『部長と池袋』(姫野カオルコ)_書評という名の読書感想文
2015/01/20 | 『部長と池袋』(姫野カオルコ), 作家別(は行), 姫野カオルコ, 書評(は行)
『部長と池袋』姫野 カオルコ 光文社文庫 2015年1月20日初版 最近出た、文庫オリジナルの短編集です。 ページをパラパラと捲ってみて、あぁこれなら読めそうだと思って買いました。実はこの人
『ブルース』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
2015/01/16 | 『ブルース』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(は行), 桜木紫乃
『ブルース』桜木 紫乃 文芸春秋 2014年12月5日第一刷 昨年12月に出た桜木紫乃の新刊 『ブルース』 を読みました。桜木紫乃には珍しく男性が主人公の連作短編。両手足の指が6本ある寡黙な男、影
『氷菓 The niece of time』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
2015/01/09 | 『氷菓 The niece of time』(米澤穂信), 作家別(や行), 書評(は行), 米澤穂信
『氷菓 The niece of time』米澤穂信 角川文庫 2001年11月1日初版 米澤穂信の 『満願』 『折れた竜骨』 に続き、『氷菓 The niece of time』 を読みました。
『走れ! タカハシ』(村上龍)_書評という名の読書感想文
2014/12/13 | 『走れ! タカハシ』(村上龍), 作家別(ま行), 書評(は行), 村上龍
『走れ! タカハシ』村上龍 講談社 1986年5月20日第一刷 あとがきに本人も書いているのですが、村上龍には珍しく「普通の人々」が登場する短編小説です。 全てにプロ野球・広島カープの(往年
『星々たち』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
2014/12/10 | 『星々たち』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(は行), 桜木紫乃
『星々たち』桜木 紫乃 実業之日本社 2014年6月4日初版 この小説は、実母の咲子とも、二度目の結婚で授かった娘のやや子とも生き別れ、北の大地を彷徨った塚本千春という女の生きざまを描いた連作短編
『ホテルローヤル』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
2014/11/29 | 『ホテルローヤル』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(は行), 桜木紫乃
『ホテルローヤル』桜木 紫乃 集英社 2013年1月10日第一刷 「本日開店」は貧乏寺の住職の妻・幹子が、自分の躰を提供することで檀家からお布施を受け取るという話。仏に仕える身でありながら何とも淫