『母と死体を埋めに行く』(大石圭)_書評という名の読書感想文
公開日:
:
最終更新日:2024/01/07
『母と死体を埋めに行く』(大石圭), 作家別(あ行), 大石圭, 書評(は行)
『母と死体を埋めに行く』大石 圭 角川ホラー文庫 2021年10月25日初版
美しく聡明な母は、娘を支配していた。
母が、嫌い。ざらつく感動が残る、毒親サスペンス!わたしの家は、クラスの子たちと、どこか違う - 。若月リラ、18歳。母のれい子は美しく、街行く人が皆振り返る。しかしそれは表の顔。れい子はリラを従属物のように扱う 『毒母』 だった。ある日リラは、不穏な様子のれい子から手伝いを命じられ、車に乗せられる。そこには見知らぬ男の死体が! 驚くリラだが、母に逆らえず、一緒に死体を山奧に埋める。それが悲劇の始まりになるとも知らずに - 。驚愕のラストが待つサスペンス! (角川ホラー文庫)
地獄行きでもかまわない
きれいなほうと呼ばれたい
死体でも愛してる ・・・・・・・
こんなタイトルに “そそられる” のは、男の私だからでしょうか?
美形で官能的で、エキセントリックで、箍が外れたような女性が登場し、時に血を見るような激しさで、際どくスリリングであるような。現実にはあり得ない分話に没頭できて息抜きにはもってこいの、たまにはそんな本を読みたいと思うではないですか - 。
但し、これはいけません。
B級もB級、
駄作です。
この本を読んでみてください係数 70/100
◆大石 圭
1961年東京都目黒区生まれ。
法政大学文学部卒業。
作品「履き忘れたもう片方の靴」「蜘蛛と蝶」「奴隷契約」「殺意の水音」「奴隷商人サラサ 生き人形が見た夢」「殺人鬼を飼う女」「地獄行きでもかまわない」他多数
関連記事
-
『遊佐家の四週間』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文
『遊佐家の四週間』朝倉 かすみ 祥伝社文庫 2017年7月20日初版 羽衣子(ういこ)の親友・みえ
-
『蛇を踏む』(川上弘美)_書評という名の読書感想文
『蛇を踏む』川上 弘美 文芸春秋 1996年9月1日第一刷 ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏ん
-
『だれかの木琴』(井上荒野)_書評という名の読書感想文
『だれかの木琴』井上 荒野 幻冬舎文庫 2014年2月10日初版 主婦・小夜子が美容師・海斗から受
-
『日輪の遺産/新装版』(浅田次郎)_書評という名の読書感想文
『日輪の遺産/新装版』浅田 次郎 講談社文庫 2021年10月15日第1刷 これこ
-
『僕の神様』(芦沢央)_書評という名の読書感想文
『僕の神様』芦沢 央 角川文庫 2024年2月25日 初版発行 あなたは後悔するかもしれない
-
『不連続殺人事件』(坂口安吾)_書評という名の読書感想文
『不連続殺人事件』坂口 安吾 角川文庫 1974年6月10日初版 戦後間もないある夏、詩人・歌川一
-
『末裔』(絲山秋子)_書評という名の読書感想文
『末裔』絲山 秋子 河出文庫 2023年9月20日 初版発行 家を閉め出された孤独な中年男の
-
『ふたりの距離の概算』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
『ふたりの距離の概算』米澤 穂信 角川文庫 2012年6月25日初版 春を迎え高校2年生となっ
-
『ひきなみ』(千早茜)_書評という名の読書感想文
『ひきなみ』千早 茜 角川文庫 2024年7月25日 初版発行 直木賞作家が全女性へ贈る 自
-
『愛すること、理解すること、愛されること』(李龍徳)_書評という名の読書感想文
『愛すること、理解すること、愛されること』李 龍徳 河出書房新社 2018年8月30日初版 謎の死