『私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。』(日向奈くらら)_書評という名の読書感想文

『私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。』日向奈 くらら 角川ホラー文庫 2017年11月25日初版


私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。 (角川ホラー文庫)

教室で起こる猟奇殺人。五感を恐怖で震わせる衝撃のホラーサスペンス登場!

二年C組の問題の多さには、呆れますね - 教頭の言葉が突き刺さる。また私のクラスの生徒が行方不明になった。これでもう四人だ。私はその失踪にあの子が関係しているのではないかと恐れている。宮田知江。ある時から急に暗い目をするようになった女生徒だ。私は彼女の目が恐い。でもそんなことは、これから始まる惨劇に比べれば些細なこと。なぜなら私は、夜の教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになるのだから・・・・・・・。

イチゴミルク好きという著者が描く、一通のメールから始まる死の連鎖。
「リング」 「らせん」 の鈴木光司氏推薦 -「この恐ろしさは、ねっとりしている」
新しいホラーサスペンス 「嫌ホラー」 誕生。(アマゾン「内容紹介」より)

いかにも目を引くタイトルですが、読んだ感想はいかがでした? 途中で投げ出したりはしなかったですか?

- いやいや、読みましたとも。終わりまできちんと読みました。何せ一晩で24人もの人間が死んでしまうのですから。しかも原因不明で。犯人もわからずに。ホラー好きでなくても、とりあえず読んでみたいと思うじゃないですか。

何がどうなってそんなことになったのか。本当にそんなことが起こり得るのかと。もしや、そこには想像もつかないトリックが仕組まれており、人を人とも思わない、無類の殺人鬼が登場したりするのではないかと - 思うではないですか。

で、どうだったのよ?

- と問われると、ちょっと返事に詰まります。読み応えがなかったとは言いません。それはそれなりに。で、結果は 「なるほどそういうことでしたか」 といったところ。

「嫌ホラー」 というのがイマイチわからないのですが、読むとサイコっぽくもあり、バイオレンスな感じもします。この手の話に望むのは、ひとえに “いかにリアルか” という点に尽きると思うのですが、そうかどうかをぜひ味わってみてください。

(余談)

その1) 非常に珍しいことですが、本文には少なくとも二箇所の「誤植」があります。
それとは別に、最後の最後、死んだはずの刑事が、またぴんぴんとして再登場してきます。

これって、どうよ? なかなかに、こんな粗い作りの本はみたことがない。

その2) 紹介にある、イチゴミルク好き、って何ですか?

何を思って著者が書き、それをまた紹介文に載せてしまう出版社の意図がわかりません。

 

この本を読んでみてください係数 75/100


私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。 (角川ホラー文庫)

◆日向奈 くらら
埼玉県在住。イチゴミルク好き。(あとは不明)

関連記事

『透明な迷宮』(平野啓一郎)_書評という名の読書感想文

『透明な迷宮』平野 啓一郎 新潮文庫 2017年1月1日発行 透明な迷宮 (新潮文庫) 深夜

記事を読む

『誘拐』(本田靖春)_書評という名の読書感想文

『誘拐』本田 靖春 ちくま文庫 2005年10月10日第一刷 誘拐 (ちくま文庫) 東京オリ

記事を読む

『呪文』(星野智幸)_書評という名の読書感想文

『呪文』星野 智幸 河出文庫 2018年9月20日初版 呪文 (河出文庫) さびれゆく商

記事を読む

『半自叙伝』(古井由吉)_書評という名の読書感想文

『半自叙伝』古井 由吉 河出文庫 2017年2月20日初版 半自叙伝 (河出文庫) 見た事と

記事を読む

『昭和の犬』(姫野カオルコ)_書評という名の読書感想文

『昭和の犬』姫野 カオルコ 幻冬舎文庫 2015年12月5日初版 昭和の犬 (幻冬舎文庫)

記事を読む

『彼女は頭が悪いから』(姫野カオルコ)_書評という名の読書感想文

『彼女は頭が悪いから』姫野 カオルコ 文藝春秋 2018年7月20日第一刷 彼女は頭が悪いから

記事を読む

『ひゃくはち』(早見和真)_書評という名の読書感想文

『ひゃくはち』早見 和真 集英社文庫 2011年6月30日第一刷 ひゃくはち (集英社文庫)

記事を読む

『 Y 』(佐藤正午)_書評という名の読書感想文

『 Y 』佐藤 正午 角川春樹事務所 2001年5月18日第一刷 Y (ハルキ文庫) [

記事を読む

『整形美女』(姫野カオルコ)_書評という名の読書感想文

『整形美女』姫野 カオルコ 光文社文庫 2015年5月20日初版 整形美女 (光文社文庫 ひ

記事を読む

『片想い』(東野圭吾)_書評という名の読書感想文

『片想い』東野 圭吾 文春文庫 2004年8月10日第一刷 片想い (文春文庫) 十年ぶりに

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

『傲慢と善良』(辻村深月)_書評という名の読書感想文

『傲慢と善良』辻村 深月 朝日新聞出版 2019年3月30日第一刷

『ニワトリは一度だけ飛べる』(重松清)_書評という名の読書感想文

『ニワトリは一度だけ飛べる』重松 清 朝日文庫 2019年3月30日

『県民には買うものがある』(笹井都和古)_書評という名の読書感想文

『県民には買うものがある』笹井 都和古 新潮社 2019年3月20日

『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(中山七里)_書評という名の読書感想文

『連続殺人鬼カエル男ふたたび』中山 七里 宝島社文庫 2019年4月

『肝、焼ける』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文

『肝、焼ける』朝倉 かすみ 講談社文庫 2009年5月15日第一刷

→もっと見る

  • 3 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
PAGE TOP ↑