「 書評(か行) 」 一覧
『学校の青空』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2018/02/28 | 『学校の青空』(角田光代), 作家別(か行), 書評(か行), 角田光代
『学校の青空』角田 光代 河出文庫 2018年2月20日新装新版初版 いじめ、うわさ、夏休みのお泊り旅行・・・・・・・お決まりの日常から逃れるために、少女たちが試みた、ささやかな反乱。生きることにな
『カラヴィンカ』(遠田潤子)_書評という名の読書感想文
2018/02/13 | 『カラヴィンカ』(遠田潤子), 作家別(た行), 書評(か行), 遠田潤子
『カラヴィンカ』遠田 潤子 角川文庫 2017年10月25日初版 売れないギタリストの多聞は、音楽誌に穴埋めコラムを書いて生計を立てている。最近、離婚して、妻のつくった借金を抱えて困窮していた。ある
『賢者の愛』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2018/02/09 | 『賢者の愛』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(か行)
『賢者の愛』山田 詠美 中公文庫 2018年1月25日初版 高中真由子は、編集者の父と医師の母のもとで、何不自由なく育てられてきた。真由子が小学生のころ、隣家に二つ年下の百合の家族が引っ越してきて、
『劇団42歳♂』(田中兆子)_書評という名の読書感想文
2018/02/05 | 『劇団42歳♂』(田中兆子), 作家別(た行), 書評(か行), 田中兆子
『劇団42歳♂』田中 兆子 双葉社 2017年7月23日第一刷 大学で劇団を組んでいた5人の仲間。今は違う道を歩む彼らだが、卒業後20年の節目に「劇団42歳♂」を結成した
『凶宅』(三津田信三)_書評という名の読書感想文
2018/02/01 | 『凶宅』(三津田信三), 三津田信三, 作家別(ま行), 書評(か行)
『凶宅』三津田 信三 角川ホラー文庫 2017年11月25日初版 山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日比乃翔太。周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始
『寡黙な死骸 みだらな弔い』(小川洋子)_書評という名の読書感想文
2018/01/08 | 『寡黙な死骸 みだらな弔い』(小川洋子), 作家別(あ行), 小川洋子, 書評(か行)
『寡黙な死骸 みだらな弔い』小川 洋子 中公文庫 2003年3月25日初版 息子を亡くした女が洋菓子屋を訪れ、鞄職人は心臓を採寸する。内科医の白衣から秘密がこぼれ落ち、拷問博物館でベンガル虎が息絶え
『回遊人』(吉村萬壱)_書評という名の読書感想文
2017/12/30 | 『回遊人』(吉村萬壱), 作家別(や行), 吉村萬壱, 書評(か行)
『回遊人』吉村 萬壱 徳間書店 2017年9月30日初刷 妻か、妻の友人か。過去へ跳び、人生を選べ。何度も。平凡な暮らしとはいえ、幸せな家庭を築いた男。しかし、妻子とのやり取りに行き詰まりを感じて出
『教場2』(長岡弘樹)_書評という名の読書感想文
2017/12/22 | 『教場2』(長岡弘樹), 作家別(な行), 書評(か行), 長岡弘樹
『教場2』長岡 弘樹 小学館文庫 2017年12月11日初版 必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。白髪隻眼の鬼教官・風間公親のもとに、初任科第百期短期課程の生
『凶獣』(石原慎太郎)_書評という名の読書感想文
2017/12/18 | 『凶獣』(石原慎太郎), 作家別(あ行), 書評(か行), 石原慎太郎
『凶獣』石原 慎太郎 幻冬舎 2017年9月20日第一刷 神はなぜこのような人間を創ったのか? 2001年6月8日、未曽有の事件は起こった。大阪府池田市の小学校に刃物を持って侵入した宅間守は逃げま
『孤狼の血』(柚月裕子)_書評という名の読書感想文
2017/12/16 | 『孤狼の血』(柚月裕子), 作家別(や行), 書評(か行), 柚月裕子
『孤狼の血』柚月 裕子 角川文庫 2017年8月25日初版 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に
『崖の館』(佐々木丸美)_書評という名の読書感想文
2017/12/12 | 『崖の館』(佐々木丸美), 佐々木丸美, 作家別(さ行), 書評(か行)
『崖の館』佐々木 丸美 創元推理文庫 2006年12月22日初版 哀しい伝説を秘めた百人浜の断崖に聳える白い洋館。そこに住まう資産家のおばのもとに、高校生の涼子は五人のいとこたちとともに、いつものよ
『木洩れ日に泳ぐ魚』(恩田陸)_書評という名の読書感想文
2017/11/28 | 『木洩れ日に泳ぐ魚』(恩田陸), 作家別(あ行), 恩田陸, 書評(か行)
『木洩れ日に泳ぐ魚』恩田 陸 文春文庫 2010年11月10日第一刷 舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの
『コンビニ人間』(村田沙耶香)_書評という名の読書感想文
2017/11/02 | 『コンビニ人間』(村田沙耶香), 作家別(ま行), 書評(か行), 村田沙耶香
『コンビニ人間』村田 沙耶香 文藝春秋 2016年7月30日第一刷 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でも
『高架線』(滝口悠生)_書評という名の読書感想文
2017/10/31 | 『高架線』(滝口悠生), 作家別(た行), 書評(か行), 滝口悠生
『高架線』滝口 悠生 講談社 2017年9月27日第一刷 そうやって元のところに留まらないで、次々動いて移動していくようなものなんだな、人が生きるということは 風呂トイレつき、駅から5分で家賃3万円
『午後二時の証言者たち』(天野節子)_書評という名の読書感想文
2017/10/25 | 『午後二時の証言者たち』(天野節子), 作家別(あ行), 天野節子, 書評(か行)
『午後二時の証言者たち』天野 節子 幻冬舎文庫 2017年10月10日初版 八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。患者より