「 書評(た行) 」 一覧
『太陽の坐る場所』(辻村深月)_書評という名の読書感想文
2015/09/03 | 『太陽の坐る場所』(辻村深月), 作家別(た行), 書評(た行), 辻村深月
『太陽の坐る場所』辻村 深月 文春文庫 2011年6月10日第一刷 高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思
『だれかのいとしいひと』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/08/17 | 『だれかのいとしいひと』(角田光代), 作家別(か行), 書評(た行), 角田光代
『だれかのいとしいひと』角田 光代 文春文庫 2004年5月10日第一刷 角田光代のことは、好きになったばかりだ。 会ったのはまだ二度だけ。あまり話をしないように気をつけている。僕は今まで一気に人を
『通天閣』(西加奈子)_書評という名の読書感想文
2015/07/20 | 『通天閣』(西加奈子), 作家別(な行), 書評(た行), 西加奈子
『通天閣』西 加奈子 ちくま文庫 2009年12月10日第一刷 織田作之助賞受賞作だと聞くと、なるほどそれにはピッタリの小説で、作者が西加奈子とくれば、今では大概の人がああなるほどと納得もする
『東京奇譚集』(村上春樹)_書評という名の読書感想文
2015/07/06 | 『東京奇譚集』(村上春樹), 作家別(ま行), 書評(た行), 村上春樹
『東京奇譚集』村上 春樹 新潮社 2005年9月18日発行 「日々移動する腎臓のかたちをした石」 淳平が16歳のとき、父親がこんなことを言います。「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は
『月と雷』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/06/19 | 『月と雷』(角田光代), 作家別(か行), 書評(た行), 角田光代
『月と雷』角田 光代 中央公論新社 2012年7月10日初版 大人になっても普通の生活ができないのが智、普通の生活ができる人と一緒に暮らそうとして、やっぱり暮らせないのが泰子です。 智と泰子
『ドアの向こうに』(黒川博行)_書評という名の読書感想文
2015/06/17 | 『ドアの向こうに』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(た行), 黒川博行
『ドアの向こうに』黒川 博行 創元推理文庫 2004年7月23日初版 大阪南東部の橋梁工事現場でバラバラ死体が発見された。同じ場所から発見されたにも拘わらず、頭部は腐敗し、脚部は干からびたミイラ
『蝶々の纏足・風葬の教室』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2015/06/12 | 『蝶々の纏足・風葬の教室』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(た行)
『蝶々の纏足・風葬の教室』山田 詠美 新潮社 1997年3月1日発行 「風葬の教室」(平林たい子文学賞受賞作) 『僕は勉強ができない』、併録の『蝶々の纏足』と並び、山田詠美が描く少年少女もの
『チヨ子』(宮部みゆき)_書評という名の読書感想文
2015/06/04 | 『チヨ子』(宮部みゆき), 作家別(ま行), 宮部みゆき, 書評(た行)
『チヨ子』宮部 みゆき 光文社文庫 2011年7月20日初版 五年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周
『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川恵海)_書評という名の読書感想文
2015/05/24 | 『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川恵海), 作家別(か行), 北川恵海, 書評(た行)
『ちょっと今から仕事やめてくる』北川 恵海 メディアワークス文庫 2015年2月25日初版 これ言ってもいいのかしら? ・・・・・・・、まぁ、タイトルと文庫の表紙見れば大概の人は内容自体は予想で
『ドラママチ』(角田光代)_書評という名の読書感想文
2015/05/10 | 『ドラママチ』(角田光代), 作家別(か行), 書評(た行), 角田光代
『ドラママチ』角田 光代 文春文庫 2009年6月10日第一刷 〈高円寺〉、〈荻窪〉、〈吉祥寺〉・・・東京・中央線沿線の街を舞台にした〈待つ女〉の話が8編収められた作品集です。 表題作「ドラ
『天頂より少し下って』(川上弘美)_書評という名の読書感想文
2015/04/03 | 『天頂より少し下って』(川上弘美), 作家別(か行), 川上弘美, 書評(た行)
『天頂より少し下って』川上 弘美 小学館文庫 2014年7月13日初版 『天頂より少し下って』には、7つの短編が収められています。文庫本の解説には〈奇妙な味とユーモア、そしてやわらかな幸福感〉
『天使が怪獣になる前に』(山田悠介)_書評という名の読書感想文
2015/03/31 | 『天使が怪獣になる前に』(山田悠介), 作家別(や行), 山田悠介, 書評(た行)
『天使が怪獣になる前に』山田 悠介 文芸社文庫 2015年2月15日初版 中高生にダントツの人気があるらしい。文庫の平積みスペースに山積みされているこの人の本が書店に行く度に気になっていたので
『とにかくうちに帰ります』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/03/24 | 『とにかくうちに帰ります』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(た行), 津村記久子
『とにかくうちに帰ります』津村 記久子 新潮社 2012年2月25日発行 「家に帰る以上の価値のあるものがこの世にあるのか」・・どうかは分かりませんが、著者曰く、表題作は「人間の帰巣本能を描き
『誰もいない夜に咲く』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
2015/03/11 | 『誰もいない夜に咲く』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(た行), 桜木紫乃
『誰もいない夜に咲く』桜木 紫乃 角川文庫 2013年1月25日初版 7つの短編は、過疎、嫁不足に悩む農村、かつては漁業で栄え、今は輝きを失った地方の町、そして大都市・札幌・・・・・、舞台は違
『奴隷小説』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文
2015/03/01 | 『奴隷小説』(桐野夏生), 作家別(か行), 書評(た行), 桐野夏生
『奴隷小説』桐野 夏生 文芸春秋 2015年1月30日第一刷 過激です。 桐野夏生の新刊『奴隷小説』はタイトル通り、著しく虐げられた、《奴隷のような》人々の話です。何かに囚われて、奴隷的な状