『貘の耳たぶ』(芦沢央)_取り替えた、母。取り替えられた、母。

『貘の耳たぶ』芦沢 央 幻冬舎文庫 2020年2月10日初版 あの子は、私の子だ。血の繋がりなんて、なんだというのだろう。新生児を取り替えたのは、出産直後の実の母親だった。切なすぎる

続きを見る

『BUTTER』(柚木麻子)_梶井真奈子、通称カジマナという女

『BUTTER』柚木 麻子 新潮文庫 2020年2月1日発行 木嶋佳苗事件から8年。獄中から溶け出す女の欲望が、すべてを搦め捕っていく - 男たちから次々に金を奪った末、三件

続きを見る

『ファーストラヴ』(島本理生)_彼女はなぜ、そうしなければならなかったのか。

『ファーストラヴ』島本 理生 文春文庫 2020年2月10日第1刷 第159回直木賞受賞作、島本理生の 『ファーストラヴ』 を読みました。 おそらくは、こんなにも哀しい "初恋"

続きを見る

『さまよえる脳髄』(逢坂剛)_あなたは脳梁断裂という言葉をご存じだろうか。

『さまよえる脳髄』逢坂 剛 集英社文庫 2019年11月6日第5刷 なんということでしょう。30年があっという間に過ぎました。この作品は、1988年10月に 〈新潮ミステリー倶楽部〉

続きを見る

『終わりなき夜に生れつく』(恩田陸)_書評という名の読書感想文

『終わりなき夜に生れつく』恩田 陸 文春文庫 2020年1月10日第1刷 はじめに、あなたは恩田陸の傑作 - 架空の高知 「途鎖国」 を舞台にしたダーク・ファンタジー 『夜の底は柔らか

続きを見る

『綺譚集』(津原泰水)_読むと、嫌でも忘れられなくなります。

『綺譚集』津原 泰水 創元推理文庫 2019年12月13日 4版 散策の途上で出合った少女が美しく解剖されるまでを素描する 「天使解体」、白痴の姉とその弟が企てる祖父殺し 「サイレン

続きを見る

『犬』(赤松利市)_第22回大藪春彦賞受賞作

『犬』赤松 利市 徳間書店 2019年9月30日初刷 大阪でニューハーフ店 「さくら」 を営む桜は63歳のトランスジェンダーだ。23歳で同じくトランスジェンダーの美少女・沙希を店員と

続きを見る

『背高泡立草』(古川真人)_草刈りくらいはやりますよ。

『背高泡立草』古川 真人 集英社 2020年1月30日第1刷 草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。 大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りを

続きを見る

『熱源』(川越宗一)_書評という名の読書感想文

『熱源』川越 宗一 文藝春秋 2020年1月25日第5刷 樺太 (サハリン) で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行

続きを見る

『続々・ヒーローズ (株)!!! 』(北川恵海)_仕事や人生に悩む若いあなたに

『続々・ヒーローズ (株)!!! 』北川 恵海 メディアワークス文庫 2019年12月25日初版 ごく普通の青年・修司が、ヒーローをつくるお手伝いを始めて早数年。クセ者揃いの依頼人

続きを見る

『美しい距離』(山崎ナオコーラ)_この作品に心の芥川賞を(豊崎由美)

『美しい距離』山崎 ナオコーラ 文春文庫 2020年1月10日第1刷 第155回芥川賞候補作第23回島清恋愛文学賞受賞作 視点人物は、生命保険会社営業教育部で後進の育成にあたって

続きを見る

『ほどけるとける』(大島真寿美)_彼女がまだ何者でもない頃の話

『ほどけるとける』大島 真寿美 角川文庫 2019年12月25日初版 どうにも先が見えなくて、めんどくさくて、将来の夢もわからない - 。確固たる理由もないまま高校を突発的に中退し、

続きを見る

『タイガー理髪店心中』(小暮夕紀子)_わたしの血は、よもや青くなってはないだろうな。

『タイガー理髪店心中』小暮 夕紀子 朝日新聞出版 2020年1月30日第1刷 穏やかだった妻の目に殺意が兆し、夫はつかの間、妻の死を思う。 のどかな田舎町で変転する老夫婦の過去と行く

続きを見る

『主よ、永遠の休息を』(誉田哲也)_せめても、祈らずにはいられない。

『主よ、永遠の休息を』誉田 哲也 中公文庫 2019年12月25日5刷 「名無し少女 推定六歳 完全無修正」 - 共有通信の若き記者・鶴田は、暴力団事務所との接触から、ある誘拐殺人事

続きを見る

『マタタビ潔子の猫魂』(朱野帰子)_派遣OL28歳の怒りが爆発するとき

『マタタビ潔子の猫魂』朱野 帰子 角川文庫 2019年12月25日初版 地味で無口な派遣社員・潔子は、困った先輩や神経質な上司、いじわるな友人たちに悩まされては泣き寝入りする日々。実

続きを見る

『大好きな人、死んでくれてありがとう』(まさきとしか)_書評という名の読書感想文

『大好きな人、死んでくれてありがとう』まさき としか 新潮文庫 20

『ブラック・ティー』(山本文緒)_書評という名の読書感想文

『ブラック・ティー』山本 文緒 角川文庫 2025年12月25日 改

『羆嵐』(吉村昭)_書評という名の読書感想文

『羆嵐』吉村 昭 新潮文庫 2026年12月20日 62刷発行

『妊娠カレンダー』(小川洋子)_書評という名の読書感想文

『妊娠カレンダー』小川 洋子 文春文庫 2020年12月20日 第2

『カフェーの帰り道』(嶋津輝)_書評という名の読書感想文

『カフェーの帰り道』嶋津 輝 東京創元社 2026年1月23日 4版

→もっと見る

  • 3 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
PAGE TOP ↑