『溺レる』(川上弘美)_書評という名の読書感想文

『溺レる』川上 弘美 文芸春秋 1999年8月10日第一刷 読んだ感想がうまく言葉にできないので、ちょっとズルをしてプロの仕業を借りてしまいます。10年も前に買った単行本の帯に掲載されたコメン

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『線の波紋』(長岡弘樹)_書評という名の読書感想文

『線の波紋』長岡 弘樹 小学館文庫 2012年11月11日初版 思うに、長岡弘樹という人は元来穏やかで謙虚な人、そんな感じがします。文庫の写真を見てもそうで、あくがなく誰もに善意で接するような

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『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』(谷川俊太郎)_書評という名の読書感想文

『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』谷川 俊太郎 青土社 1975年9月20日初版発行 とてもシンプルで美しい表紙です。 そして、なんて魅力的なタイトルなんでしょう。 ・・・・・・・・

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『満願』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文

『満願』米澤 穂信 新潮社 2014年3月20日発行 米澤穂信の『満願』をようやく読みました。なんせ評判がすごいものですから気にはなっていたのですが、ミステリーランキングの国内編3冠獲得ですか。こ

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『空中ブランコ』(奥田英朗)_書評という名の読書感想文

『空中ブランコ』奥田 英朗 文芸春秋 2004年4月25日第一刷 『最悪』『邪魔』とクライム・ノベルの傑作の後に奥田英朗が書いたものは、それまでの作風とは全く違う趣きの小説でした。 『空中ブラン

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『この世の全部を敵に回して』(白石一文)_書評という名の読書感想文

『この世の全部を敵に回して』白石 一文 小学館文庫 2012年4月11日初版 あなたは子供の頃、「どうして僕は僕なんだろう」「私は私なんだろう」とふと思ったことはなかったでしょうか。 「私はしょ

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『憂鬱たち』(金原ひとみ)_書評という名の読書感想文

『憂鬱たち』金原 ひとみ 文芸春秋 2009年9月30日第一刷 金原ひとみと綿矢りさ、二人の若い女性が同時に芥川賞を受賞したのは2004年のことでした。もう10年経ったわけですが、このニュースは当

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『幸せになる百通りの方法』(荻原浩)_書評という名の読書感想文

『幸せになる百通りの方法』荻原 浩 文春文庫 2014年8月10日第一刷 荻原浩の十八番、現代社会を象徴する世相を皮肉った視点で眺め、そこで生きる人々の「生きにくさ」をコミカルに描いた短編集です。

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『グロテスク』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文

『グロテスク』桐野 夏生 文芸春秋 2003年6月30日第一刷 「人は自分のためにしか生きられない」 北海道出身の女性作家・桜木紫乃が、小説『星々たち』の主人公・塚本千春の運命について語った言葉

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『新宿鮫』(大沢在昌)_書評という名の読書感想文(その2)

『新宿鮫』(その2)大沢 在昌 光文社(カッパ・ノベルス) 1990年9月25日初版 書評その1はコチラ↓ 『新宿鮫』(大沢在昌)_書評という名の読書感想文(その1) 新宿歌舞伎町のラブホテル街

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『新宿鮫』(大沢在昌)_書評という名の読書感想文(その1)

『新宿鮫』(その1)大沢 在昌 光文社(カッパ・ノベルス) 1990年9月25日初版 『新宿鮫』を初めて読んだのはもう随分昔のことですが、2011年にはシリーズの第10作『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』が

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『学問』(山田詠美)_書評という名の読書感想文

『学問』山田 詠美 新潮文庫 2014年3月1日発行 私はこの作家が書く未成年たちを無条件に信頼しています。その理由はまことにシンプルで、彼らがどこまでもまっとうだからです。あくまでもまっとうな姿

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『走れ! タカハシ』(村上龍)_書評という名の読書感想文

『走れ! タカハシ』村上龍 講談社 1986年5月20日第一刷 あとがきに本人も書いているのですが、村上龍には珍しく「普通の人々」が登場する短編小説です。 全てにプロ野球・広島カープの(往年

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『どこから行っても遠い町』(川上弘美)_書評という名の読書感想文

『どこから行っても遠い町』川上 弘美 新潮文庫 2013年9月1日発行 久しぶりに川上弘美の本を読みました。元々たくさん読んでいるとは言えないのですが、良い小説を書く人だという印象はずっと持っ

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『疫病神』(黒川博行)_書評という名の読書感想文

『疫病神』黒川博行 新潮社 1997年3月15日発行 黒川博行の代表的な長編が並ぶ「疫病神シリーズ」の原点となる作品です。 シリーズ5作品の内3作品が直木賞候補になり、5作目の『破門』で遂に受賞の

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『あいにくあんたのためじゃない』(柚木麻子)_書評という名の読書感想文

『あいにくあんたのためじゃない』柚木 麻子 新潮社 2024年3月2

『執着者』(櫛木理宇)_書評という名の読書感想文

『執着者』櫛木 理宇 創元推理文庫 2024年1月12日 初版 

『オーブランの少女』(深緑野分)_書評という名の読書感想文

『オーブランの少女』深緑 野分 創元推理文庫 2019年6月21日

『揺籠のアディポクル』(市川憂人)_書評という名の読書感想文

『揺籠のアディポクル』市川 憂人 講談社文庫 2024年3月15日

『海神 (わだつみ)』(染井為人)_書評という名の読書感想文

『海神 (わだつみ)』染井 為人 光文社文庫 2024年2月20日

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