『変な家』(雨穴)_書評という名の読書感想文

公開日: : 最終更新日:2024/01/07 『変な家』(雨穴), 作家別(あ行), 書評(は行), 雨穴

『変な家』雨穴 飛鳥新社 2021年9月10日第8刷発行

あなたは、この間取りの 「謎」 が解けますか? 
この家、何かがおかしい。

謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋・・・・・・・
間取りの謎をたどった先に見た、
「事実」 とは?

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、
間取り図に 「謎の空間」 が存在していた。

知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに 「奇妙な違和感」 が
存在すると言う。

間取りの謎をたどった先に見えたものとは・・・・・・・。

不可解な間取りの真相は!?
突如消えた 「元住人」 は一体何者!?

本書で全ての謎が解き明かされる! (飛鳥新社)

目次
第一章 変な家
第二章 いびつな間取り図
第三章 記憶の中の間取り
第四章 縛られた家

帯に - ネットで100万回読まれた不動産ミステリー - とあります。

但し、(後で知ったのですが) ネットで公開されているのは第一章だけであるらしい -

・・・・・・・って、どうよ? と思うか否かは読んだあなた次第、ということにしておきましょう。期待外れであったとしても、恨みっこなしということで。

※前半はとてもおもしろい。これは間違いありません。問題は後半です。あまりに奇妙に過ぎる間取りの謎は、如何にして回収されたのか。評価は、その一点に尽きます。

この本を読んでみてください係数 80/100

◆雨穴
インターネットを中心に活動するホラー作家。
ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

関連記事

『デルタの悲劇/追悼・浦賀和宏』(浦賀和宏)_書評という名の読書感想文

『デルタの悲劇/追悼・浦賀和宏』浦賀 和宏 角川文庫 2020年7月5日再版 ひと

記事を読む

『殺戮にいたる病』(我孫子武丸)_書評という名の読書感想文

『殺戮にいたる病』我孫子 武丸 講談社文庫 2013年10月13日第一刷 東京の繁華街で次々と猟奇

記事を読む

『氷平線』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文

『氷平線』桜木 紫乃 文春文庫 2012年4月10日第一刷 桜木紫乃の初めての作品集。200

記事を読む

『文身』(岩井圭也)_書評という名の読書感想文

『文身』岩井 圭也 祥伝社文庫 2023年3月20日初版第1刷発行 この小説に書か

記事を読む

『震える天秤』(染井為人)_書評という名の読書感想文

『震える天秤』染井 為人 角川文庫 2022年8月25日初版発行 10万部突破 『

記事を読む

『あなたの本当の人生は』(大島真寿美)_書評という名の読書感想文

『あなたの本当の人生は』大島 真寿美 文春文庫 2019年8月1日第2刷 「書くこ

記事を読む

『ほかに誰がいる』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文

『ほかに誰がいる』朝倉 かすみ 幻冬舎文庫 2011年7月25日5版 あのひとのこと

記事を読む

『肝、焼ける』(朝倉かすみ)_書評という名の読書感想文

『肝、焼ける』朝倉 かすみ 講談社文庫 2009年5月15日第1刷 31歳になった

記事を読む

『プラナリア』(山本文緒)_書評という名の読書感想文

『プラナリア』山本 文緒 文春文庫 2020年5月25日第10刷 どうして私はこん

記事を読む

『あのひとは蜘蛛を潰せない』(彩瀬まる)_書評という名の読書感想文

『あのひとは蜘蛛を潰せない』彩瀬 まる 新潮文庫 2015年9月1日発行 ドラッグストア店長の

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

『時穴みみか』(藤野千夜)_書評という名の読書感想文

『時穴みみか』藤野 千夜 双葉文庫 2024年3月16日 第1刷発行

『作家刑事毒島の嘲笑』(中山七里)_書評という名の読書感想文

『作家刑事毒島の嘲笑』中山 七里 幻冬舎文庫 2024年9月5日 初

『バリ山行』(松永K三蔵)_書評という名の読書感想文

『バリ山行』松永K三蔵 講談社 2024年7月25日 第1刷発行

『少女葬』(櫛木理宇)_書評という名の読書感想文

『少女葬』櫛木 理宇 新潮文庫 2024年2月20日 2刷

『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』(麻布競馬場)_書評という名の読書感想文

『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』麻布競馬場 集英社文庫 2

→もっと見る

  • 3 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
PAGE TOP ↑