『禁断の中国史』(百田尚樹)_書評という名の読書感想文

『禁断の中国史』百田 尚樹 幻冬舎文庫 2025年11月10日初版発行

ベストセラー作家百田尚樹が、中国四千年のタブーを暴く、衝撃の問題作!

とにかく怖い! でも、ページを捲る手が止まらない!

「この本を読めば、読者の皆さんは “中国“ と “中国人“ の本質を知ることになるでしょう。あなたの中の誤った中国像が音を立てて崩れていくかもしれません。しかしこれが中国の真の姿なのです」。易姓革命のたびに起こる大虐殺、残酷すぎる刑罰、男性器を切除される宦官制度 - 。ベストセラー作家が中国四千年のタブーを全て暴く、衝撃の問題作! (幻冬舎文庫)

私は典型的なノンポリ人間で、世界の歴史や政治の在り様について、強く関心を抱いたことがありません。唯一、ある時期集中的に読んだのは北朝鮮に関するものでした。きっかけは北朝鮮の工作員・金賢姫による大韓航空機の爆破事件です。これは衝撃でした。手あたり次第、数十冊は読んだと思います。

本作を読もうと思った一番のきっかけは、高市早苗新総理がした国会での台湾有事に関する 「存立危機事態」 発言です。私には至極まっとうに思えたものが、中国当局ではえらい騒ぎになっているらしい。(中国の) 誰が、なぜここまで怒っているのか。それを知りたいと思いました。

一連の報道で、(台湾有事とはまるで関係ないのですが) 先日読んだ中山七里の 『越境刑事』 を、ふと思い出しました。そこには、中国公安部によってなされる、新疆ウイグル自治区に暮らす人々に向けての容赦ない取締りと殺戮の様子が描かれています。多民族国家である中国の闇の部分に、中国公安部=中国共産党が如何に関与しているかを知りました。そして、文庫の解説を書いているのがジャーナリストの福島香織という女性で、つい先日、高市総理の発言に関するニュース番組で、解説者として出演しているのを偶然目にしました。

氏は、ウイグル人が直面する民族浄化の実態を取材し詳細をよく知る人の一人です。初めて顔を拝見し、声を聞きましたが、番組内では終始冷静、やや控え目ではありましたが、中国共産党および習近平氏が推し進めようとしている、憂うべき中国像に言及されていました。

以上、ですから私は特に 「第八章」 を読みたくて、この本を買いました。同じアジアに位置する大国の今の姿の、偽らざる背景を知りたいと思いました。今更ですが、近くで暮らす日本人として。

◇目 次
第一章 「中国四千年全史あるいは虐殺全史
第二章 「刑罰
第三章 「食人
第四章 「宦官
第五章 「科挙
第六章 「纏足
第七章 「策略、謀略、騙しのテクニック
第八章 「中国共産党の暗黒史

この本を読んでみてください係数 80/100

◆百田 尚樹
1956年大阪府大阪市生まれ。
同志社大学中退。

作品 「永遠の0」「海賊とよばれた男」「夢を売る男」「影法師」「フォルトゥナの瞳」「カエルの楽園」「夏の騎士」「カエルの楽園 2020」「野良犬の値段」他多数

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