『ifの悲劇』(浦賀和宏)_書評という名の読書感想文

『ifの悲劇』浦賀 和宏 角川文庫 2017年4月25日初版


ifの悲劇 (角川文庫)

小説家の加納は、愛する妹の自殺に疑惑を感じていた。やがて妹の婚約者だった奥津の浮気が原因だと突き止め、奥津を呼び出して殺害。しかし偽装工作を終え戻る途中、加納の運転する車の前に男性が現れて・・・・。ここから物語はふたつに分岐していく。A.男性を轢き殺してしまった場合、B.間一髪、男性を轢かずに済んだ場合。ふたつのパラレルワールドが鮮やかにひとつに結びつくとき、予測不能な衝撃の真実が明らかになる! (角川文庫)

北海道・網走に住む小説家の加納豪は、かわいい妹の彩を溺愛していたが、彩が商社に就職して夕張でひとり暮らしを始め、やがて同期の奥津と結婚することになり悲嘆に暮れる。しかし婚約者・奥津の浮気が発覚し、彩はショックで飛び降り自殺してしまう。奥津への復讐を誓った兄は、奥津を網走に誘い出し殺害する。奥津の遺体を車に隠しアリバイを構築するために夕張に向かう途中、加納は交通事故を起こしてしまう - 。

ここから物語はふたつに分岐していく ⇒
A:交通事故で人身事故を起こし、殺人が露呈した場合
B:交通事故を起こしたものの事なきを得て、殺人が露呈しない場合
・・・・ 果たして加納の運命やいかに。ふたつのパラレルワールドがひとつに結びつくとき、〈以下文庫の解説と同文〉(アマゾン内容紹介より)

小説はAとBとが互い違いに進んでゆきます。それぞれの解説にあるAとBの文言について、正確に(目次通りに)記すとこうなります。

if A 犯行直後に目撃者を殺した場合
if B 犯行直後に目撃者を殺さなかった場合

絶対にだまされる! (帯にそう書いてある! ) 、かどうかはわかりません。
殺人を犯した男の人生が、ふたつに分岐していく。・・・・????
驚天動地のパラレルワールドミステリ!

謳い文句通りの出来かどうかは、ぜひご自身で確かめてください。休みの日、暇なら一気に読めてしまいます。分岐の持つ意味については、わかるかもしれないし、わからないかもしれません。

 

この本を読んでみてください係数 75/100


ifの悲劇 (角川文庫)

◆浦賀 和宏
1978年神奈川県生まれ。

作品 「記憶の果て」「彼女は存在しない」「眠りの牢獄」「こわれもの」「ファントムの夜明け」「緋い猫」他多数

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