『初恋』(大倉崇裕)_世界29の映画祭が熱狂! 渾身の小説化
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『初恋』(大倉崇裕), 作家別(あ行), 大倉崇裕, 書評(は行)
『初恋』大倉 崇裕 徳間文庫 2020年2月15日初刷
あの三池崇史監督が 「さらば、バイオレンス!! 」 とコメントする “初恋” の世界とは?
三池崇史監督最新作のタイトルが 「初恋」 ?
国内屈指のバイオレンス作品を世に贈り出してきた三池監督作品の意外すぎるタイトル。先行して発表した、カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、オースティンファンタスティック映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、シッチェスファンタスティック映画祭、そして異例の全米先行公開と、世界中のファンを沸かせた、完全オリジナルストーリーの意欲作 『初恋』 の劇場公開に先駆け、中村雅の脚本を原案に、劇場版 『名探偵コナンから紅の恋歌 (ラブレター)』、『名探偵コナン 紺青の拳 (フォレスト)』 の脚本や、TVドラマ 『警視庁いきもの係』 の原作をはじめ、数多くの推理小説を発表してきた人気作家 大倉崇裕がノベライズを担当。窪田正孝演じる余命わずかのボクサー・葛城レオ、ヤクザに追われ、すべての発端となるヒロインのモニカを3,000人のオーディションから勝ち抜いた新星・小西桜子、ヤクザとの闇取引で私腹を肥やす悪徳刑事・大伴を大森南朋、大友と裏で手を組み、資金源の横流しを企て自らの命を危険にさらす若手ヤクザ加瀬を染谷将太、愛する恋人の命を奪われ復讐に燃えるヤクザの女・ジュリをベッキー、その他にも、村上淳、塩見三省、三浦貴大、滝藤賢一、ベンガル、そして内野聖陽といった、圧巻のキャストたちが、”世界のミイケ” が監督人生で初めて手掛けるラブストーリーに華を添える。そんな三池監督の新境地となる作品の世界観を忠実に再現しつつも、小説ならではの繊細な情景表現や登場人物の心理描写で、三池ワールドを表現しています。(2020年2月2日 PR TIMESより)
一切容赦がありません。欲望のためにだけする暴力。また暴力。血が流れ、何人もの人が死にます。
ハードアクションに次ぐハードアクション。首が飛び、腕が飛び、家が焼けます。焼けた跡から、死んだはずの人間が生き返ってきます。読んだ感想は、バイオレンス以外の何ものでもありません。(映画がどうかはわかりません。あくまでも小説は、ということです)
映画 「初恋」 は 2020年2月28日(金) 全国ロードショー です。こちらもお見逃しなく!! - あの噂のベッキーの鬼気迫る演技が見ものです!
この本を読んでみてください係数 80/100
◆大倉 崇裕
1968年京都府生まれ。
学習院大学法学部卒業。
作品 1997年 「三人目の幽霊」 で第4回創元推理短編賞佳作を受賞。1998年 「ツール&ストール」 で第20回小説推理新人賞を受賞。「福家警部補の挨拶」 は2009年、2014年にテレビドラマ化された。著者多数。
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