「 作家別(や行) 」 一覧
『テティスの逆鱗』(唯川恵)_書評という名の読書感想文
2018/10/03 | 『テティスの逆鱗』(唯川恵), 作家別(や行), 唯川恵, 書評(た行)
『テティスの逆鱗』唯川 恵 文春文庫 2014年2月10日第一刷 女優・西嶋條子の "売り" は、一にも二にもその "美貌" にあります。彼女の場合、自らの "美貌" こそが (女優として) 存在
『王とサーカス』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
2018/10/01 | 『王とサーカス』(米澤穂信), 作家別(や行), 書評(あ行), 米澤穂信
『王とサーカス』米澤 穂信 創元推理文庫 2018年8月31日初版 2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現
『安岡章太郎 戦争小説集成』(安岡章太郎)_書評という名の読書感想文
2018/07/20 | 『安岡章太郎 戦争小説集成』(安岡章太郎), 作家別(や行), 安岡章太郎, 書評(や行)
『安岡章太郎 戦争小説集成』安岡 章太郎 中公文庫 2018年6月25日初版 満州北部の孫呉に応召した安木加介。この万年二等兵の眼を通して軍隊生活をユーモアを交えて描き出した長篇 「遁走」。「銃」「
『珠玉の短編』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2018/07/04 | 『珠玉の短編』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(さ行)
『珠玉の短編』山田 詠美 講談社文庫 2018年6月14日第一刷 作家・夏耳漱子は掲載誌の目次に茫然とする。自作に付された「珠玉の短編」という惹句。作風に最も遠いその言葉。やがて「珠玉」は妄念となり
『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ)_書評という名の読書感想文
2018/06/18 | 『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ), 作家別(や行), 山内マリコ, 書評(あ行)
『選んだ孤独はよい孤独』山内 マリコ 河出書房新社 2018年5月30日初版 地元から出ないアラサー、女子が怖い高校生、仕事が出来ないあの先輩・・・・・・・誰もが逃れられない「生きづらさ」に寄り添う
『ヤイトスエッド』(吉村萬壱)_書評という名の読書感想文
2018/05/10 | 『ヤイトスエッド』(吉村萬壱), 作家別(や行), 吉村萬壱, 書評(や行)
『ヤイトスエッド』吉村 萬壱 徳間文庫 2018年5月15日初刷 近所に憧れの老作家・坂下宙ぅ吉が引っ越してきた。私は宙ぅ吉のデビュー作「三つ編み腋毛」を再読する。そして少しでも彼に近付きたいという
『ナイルパーチの女子会』(柚木麻子)_書評という名の読書感想文
2018/02/23 | 『ナイルパーチの女子会』(柚木麻子), 作家別(や行), 書評(な行), 柚木麻子
『ナイルパーチの女子会』柚木 麻子 文春文庫 2018年2月10日第一刷 彼女の友情が私を食べ尽くす - 女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞受賞作。
『賢者の愛』(山田詠美)_書評という名の読書感想文
2018/02/09 | 『賢者の愛』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(か行)
『賢者の愛』山田 詠美 中公文庫 2018年1月25日初版 高中真由子は、編集者の父と医師の母のもとで、何不自由なく育てられてきた。真由子が小学生のころ、隣家に二つ年下の百合の家族が引っ越してきて、
『回遊人』(吉村萬壱)_書評という名の読書感想文
2017/12/30 | 『回遊人』(吉村萬壱), 作家別(や行), 吉村萬壱, 書評(か行)
『回遊人』吉村 萬壱 徳間書店 2017年9月30日初刷 妻か、妻の友人か。過去へ跳び、人生を選べ。何度も。平凡な暮らしとはいえ、幸せな家庭を築いた男。しかし、妻子とのやり取りに行き詰まりを感じて出
『孤狼の血』(柚月裕子)_書評という名の読書感想文
2017/12/16 | 『孤狼の血』(柚月裕子), 作家別(や行), 書評(か行), 柚月裕子
『孤狼の血』柚月 裕子 角川文庫 2017年8月25日初版 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に
『夏の庭 The Friends 』(湯本香樹実)_書評という名の読書感想文
2017/11/30 | 『夏の庭 The Friends 』(湯本香樹実), 作家別(や行), 書評(な行), 湯本香樹実
『夏の庭 The Friends 』湯本 香樹実 新潮文庫 1994年2月25日発行 町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休み
『夜の木の下で』(湯本香樹実)_書評という名の読書感想文
2017/11/26 | 『夜の木の下で』(湯本香樹実), 作家別(や行), 書評(や行), 湯本香樹実
『夜の木の下で』湯本 香樹実 新潮文庫 2017年11月1日発行 話したかったことと、話せなかったこと。はじめての秘密。ゆれ惑う仄かなエロス。つないだ手の先の安堵と信頼。生と死のあわい。読み進めるに
『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子)_書評という名の読書感想文
2017/09/13 | 『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子), 作家別(や行), 書評(は行), 柚木麻子
『本屋さんのダイアナ』柚木 麻子 新潮文庫 2016年7月1日発行 私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った
『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる)_書評という名の読書感想文
2017/09/03 | 『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる), 作家別(や行), 宿野かほる, 書評(ら行)
『ルビンの壺が割れた』宿野 かほる 新潮社 2017年8月20日発行 この小説は、あなたの想像を超える。 結末は、絶対に誰にも言わないでください。 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失
『Aではない君と』(薬丸岳)_書評という名の読書感想文
2017/07/26 | 『Aではない君と』(薬丸岳), 作家別(や行), 書評(あ行), 薬丸岳
『Aではない君と』薬丸 岳 講談社文庫 2017年7月14日第一刷 あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電