「 作家別(た行) 」 一覧
『ポトスライムの舟』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/10/06 | 『ポトスライムの舟』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(は行), 津村記久子
『ポトスライムの舟』津村 記久子 講談社 2009年2月2日第一刷 お金がなくても、思いっきり無理をしなくても、夢は毎日育ててゆける。契約社員ナガセ29歳。彼女の目標は、自分の年収と同じ世界一周
『太陽の坐る場所』(辻村深月)_書評という名の読書感想文
2015/09/03 | 『太陽の坐る場所』(辻村深月), 作家別(た行), 書評(た行), 辻村深月
『太陽の坐る場所』辻村 深月 文春文庫 2011年6月10日第一刷 高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思
『これが私の優しさです』(谷川俊太郎)_書評という名の読書感想文
2015/08/26 | 『これが私の優しさです』(谷川俊太郎), 作家別(た行), 書評(か行), 谷川俊太郎
『これが私の優しさです』谷川 俊太郎 集英社文庫 1993年1月25日第一刷 1952年のデビュー作『二十億光年の孤独』を始めとして、これまでに発表された谷川俊太郎の全詩集の中から選りすぐりが
『青色讃歌』(丹下健太)_書評という名の読書感想文
2015/08/19 | 『青色讃歌』(丹下健太), 丹下健太, 作家別(た行), 書評(あ行)
『青色讃歌』丹下 健太 河出書房新社 2007年11月30日初版 第44回文藝賞受賞作。同棲する彼女の収入で暮らす高橋の、猫探しと仕事探しの日々はいつ終わる? 明け方の青い光に彷徨う青春小説。「
『うさぎパン』(瀧羽麻子)_書評という名の読書感想文
2015/08/13 | 『うさぎパン』(瀧羽麻子), 作家別(た行), 書評(あ行), 瀧羽麻子
『うさぎパン』瀧羽 麻子 幻冬舎文庫 2011年2月10日初版 まずは、ざっとしたあらすじを。 主人公の優子は、私立の女子中学から外部受験で男女共学の高校へ進学したばかりの女の子です。彼女は幼い
『鍵のない夢を見る』(辻村深月)_書評という名の読書感想文
2015/08/06 | 『鍵のない夢を見る』(辻村深月), 作家別(た行), 書評(か行), 辻村深月
『鍵のない夢を見る』辻村 深月 文春文庫 2015年7月10日第一刷 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系
『ミュージック・ブレス・ユー!! 』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/07/21 | 『ミュージック・ブレス・ユー!! 』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(ま行), 津村記久子
『ミュージック・ブレス・ユー!! 』津村 記久子 角川書店 2008年6月30日初版 オケタニアザミは「音楽について考えることは、将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生。髪は赤く染め
『あん』(ドリアン助川)_書評という名の読書感想文
2015/06/23 | 『あん』(ドリアン助川), ドリアン助川, 作家別(た行), 書評(あ行)
『あん』ドリアン助川 ポプラ文庫 2015年4月15日第一刷 線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは70歳を
『実験』(田中慎弥)_書評という名の読書感想文
2015/05/17 | 『実験』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(さ行), 田中慎弥
『実験』田中 慎弥 新潮文庫 2013年2月1日発行 最近、好んで(という言い方が適切かどうか分からないのですが)読んでいる作家の中で、とりわけ異質なのが田中慎弥です。作風からして世に言う〈売
『夜蜘蛛』(田中慎弥)_書評という名の読書感想文
2015/04/30 | 『夜蜘蛛』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(や行), 田中慎弥
『夜蜘蛛』田中 慎弥 文春文庫 2015年4月15日第一刷 芥川賞を受賞した『共喰い』に続く作品。相変わらず文章は綺麗で、読みやすい。テーマは重くて、決して〈今風〉ではないのですが、それもこの人ら
『ワーカーズ・ダイジェスト』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/04/09 | 『ワーカーズ・ダイジェスト』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(わ行), 津村記久子
『ワーカーズ・ダイジェスト』津村 記久子 集英社 2011年3月30日第一刷 2011年 第28回織田作之助賞受賞作 社会人になって約10年、人間30歳も過ぎればよほどのバカでない限り、世間
『とにかくうちに帰ります』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/03/24 | 『とにかくうちに帰ります』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(た行), 津村記久子
『とにかくうちに帰ります』津村 記久子 新潮社 2012年2月25日発行 「家に帰る以上の価値のあるものがこの世にあるのか」・・どうかは分かりませんが、著者曰く、表題作は「人間の帰巣本能を描き
『婚礼、葬礼、その他』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/03/13 | 『婚礼、葬礼、その他』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(か行), 津村記久子
『婚礼、葬礼、その他』津村 記久子 文春文庫 2013年2月10日第一刷 「旅行の日程など関係なく人は結婚するし、人が結婚することになどかまわずに人は死ぬ」 ・・・その通りです。さらに加えると
『君は永遠にそいつらより若い』(津村記久子)_書評という名の読書感想文
2015/02/20 | 『君は永遠にそいつらより若い』(津村記久子), 作家別(た行), 書評(か行), 津村記久子
『君は永遠にそいつらより若い』津村 記久子 筑摩書房 2005年11月10日初版 この小説は、津村記久子のデビュー作にして太宰治賞の受賞作です。 私は、この人の書く小説が好きです。小説の主人公(