『夜の谷を行く』(桐野夏生)_書評という名の読書感想文
2017/04/10 | 『夜の谷を行く』(桐野夏生), 作家別(か行), 書評(や行), 桐野夏生
『夜の谷を行く』桐野 夏生 文芸春秋 2017年3月30日第一刷 39年前、西田啓子はリンチ殺人の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。5年余の服役を経て、いまは一人で静かに過ごしている。だ
2017/04/10 | 『夜の谷を行く』(桐野夏生), 作家別(か行), 書評(や行), 桐野夏生
『夜の谷を行く』桐野 夏生 文芸春秋 2017年3月30日第一刷 39年前、西田啓子はリンチ殺人の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。5年余の服役を経て、いまは一人で静かに過ごしている。だ
2017/04/08 | 『果鋭(かえい)』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(か行), 黒川博行
『果鋭(かえい)』黒川 博行 幻冬舎 2017年3月15日第一刷 右も左も腐れか狸や! 元刑事の名コンビがマトにかけたのはパチンコ業界。出玉の遠隔操作、極道顔負けの集金力、警察との癒着・・・・。我欲
2017/04/06 | 『スリーピング・ブッダ』(早見和真), 作家別(は行), 早見和真, 書評(さ行)
『スリーピング・ブッダ』早見 和真 角川文庫 2014年8月25日初版 敬千宗の大本山・長穏寺に2人の若き僧侶が上山した。北陸の古寺の跡取り、小平広也。バンドでプロを目指すも挫折し、「安定」を求めて
2017/04/05 | 『殺人出産』(村田沙耶香), 作家別(ま行), 書評(さ行), 村田沙耶香
『殺人出産』村田 沙耶香 講談社文庫 2016年8月10日第一刷 今から百年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」で人口を保つ日本。会社員の育子には
2017/04/03 | 『半自叙伝』(古井由吉), 作家別(は行), 古井由吉, 書評(は行)
『半自叙伝』古井 由吉 河出文庫 2017年2月20日初版 見た事と見なかったはずの事との境が私にあってはとかく揺らぐ。あるいは、その境が揺らぐ時、何かを思い出しかけているような気分になる - 空襲
2017/03/31 | 『玩具の言い分』(朝倉かすみ), 作家別(あ行), 書評(か行), 朝倉かすみ
『玩具の言い分』朝倉 かすみ 祥伝社文庫 2012年7月30日初版 四十三歳の宇津井茂美はいまだに男性経験がない。自分と似た境遇の伯母が入院してしまい、独り身の行く末を案じていた。両親が伯母を見舞い
2017/03/29 | 『カナリアは眠れない』(近藤史恵), 作家別(か行), 書評(か行), 近藤史恵
『カナリアは眠れない』近藤 史恵 祥伝社文庫 1999年7月20日初版 変わり者の整体師合田力は "身体の声を聞く" 能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に
2017/03/27 | 『イモータル』(萩耿介), 作家別(は行), 書評(あ行), 萩耿介
『イモータル』萩 耿介 中公文庫 2014年11月25日初版 インドで消息を絶った兄が残した「智慧の書」。不思議な力を放つその書に導かれ、隆は自らもインドへ旅立った・・・・。ウパニシャッドからショー
2017/03/24 | 『男ともだち』(千早茜), 作家別(た行), 千早茜, 書評(あ行)
『男ともだち』千早 茜 文春文庫 2017年3月10日第一刷 29歳のイラストレーター神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、ほんと
2017/03/22 | 『生きる』(乙川優三郎), 乙川優三郎, 作家別(あ行), 書評(あ行)
『生きる』乙川 優三郎 文春文庫 2005年1月10日第一刷 亡き藩主への忠誠を示す「追腹」を禁じられ、生き続けざるを得ない初老の武士。周囲の冷たい視線、嫁いだ娘からの義絶、そして息子の決意の行動
2017/03/20 | 『徘徊タクシー』(坂口恭平), 作家別(さ行), 坂口恭平, 書評(は行)
『徘徊タクシー』坂口 恭平 新潮文庫 2017年3月1日発行 徘徊癖をもつ90歳の曾祖母が、故郷熊本で足下を指しヤマグチとつぶやく。ボケてるんだろうか。いや、彼女は目指す場所を知っているはずだ! 認
2017/03/18 | 『イノセント・デイズ』(早見和真), 作家別(は行), 早見和真, 書評(あ行)
『イノセント・デイズ』早見 和真 新潮文庫 2017年3月1日発行 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉
『JR上野駅公園口』柳 美里 河出文庫 2017年2月20日初版 1933年、私は「天皇」と同じ日に生まれた - 東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける
2017/03/11 | 『ボラード病』(吉村萬壱), 作家別(や行), 吉村萬壱, 書評(は行)
『ボラード病』吉村 萬壱 文春文庫 2017年2月10日第一刷 B県海塚市は、過去の災厄から蘇りつつある復興の町。皆が心を一つに強く結び合って「海塚讃歌」を歌い、新鮮な地元の魚や野菜を食べ、港の清掃
『オーブランの少女』深緑 野分 創元推理文庫 2019年6月21日
『揺籠のアディポクル』市川 憂人 講談社文庫 2024年3月15日
『海神 (わだつみ)』染井 為人 光文社文庫 2024年2月20日
『百年と一日』柴崎 友香 ちくま文庫 2024年3月10日 第1刷発
『燕は戻ってこない』桐野 夏生 集英社文庫 2024年3月25日 第