『実験』(田中慎弥)_書評という名の読書感想文
2015/05/17 | 『実験』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(さ行), 田中慎弥
『実験』田中 慎弥 新潮文庫 2013年2月1日発行 最近、好んで(という言い方が適切かどうか分からないのですが)読んでいる作家の中で、とりわけ異質なのが田中慎弥です。作風からして世に言う〈売
2015/05/17 | 『実験』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(さ行), 田中慎弥
『実験』田中 慎弥 新潮文庫 2013年2月1日発行 最近、好んで(という言い方が適切かどうか分からないのですが)読んでいる作家の中で、とりわけ異質なのが田中慎弥です。作風からして世に言う〈売
2015/05/15 | 『氷平線』(桜木紫乃), 作家別(さ行), 書評(は行), 桜木紫乃
『氷平線』桜木 紫乃 文春文庫 2012年4月10日第一刷 桜木紫乃の初めての作品集。2002年にオール讀物新人賞を受賞したデビュー作『雪虫』をはじめ、6つの短編が収められています。北海道に生
2015/05/13 | 『しょうがの味は熱い』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(さ行), 綿矢りさ
『しょうがの味は熱い』綿矢 りさ 文春文庫 2015年5月10日第一刷 結婚という言葉を使わずに、言いたいことを言うのは難しい。「私たちこれからどうするの」-いつも疲弊している絃と同棲して1年近
2015/05/12 | 『悪意の手記』(中村文則), 中村文則, 作家別(な行), 書評(あ行)
『悪意の手記』中村 文則 新潮文庫 2013年2月1日発行 死に至る病に冒されたものの、奇跡的に一命を取り留めた男。生きる意味を見出せず全ての生を憎悪し、その悪意に飲み込まれ、ついに親友を殺害し
2015/05/10 | 『ドラママチ』(角田光代), 作家別(か行), 書評(た行), 角田光代
『ドラママチ』角田 光代 文春文庫 2009年6月10日第一刷 〈高円寺〉、〈荻窪〉、〈吉祥寺〉・・・東京・中央線沿線の街を舞台にした〈待つ女〉の話が8編収められた作品集です。 表題作「ドラ
2015/05/08 | 『村上龍映画小説集』(村上龍), 作家別(ま行), 書評(ま行), 村上龍
『村上龍映画小説集』村上 龍 講談社 1995年6月30日第一刷 この小説は『69 sixty nine』に続き、村上龍の若かりし頃を描いた自伝的な小説集です。大変評判の良い小説で、多くの読者
2015/05/07 | 『あおい』(西加奈子), 作家別(な行), 書評(あ行), 西加奈子
『あおい』西 加奈子 小学館文庫 2007年6月11日初版 西加奈子のデビュー作です。「あおい」「サムのこと」「空心町深夜2時」の3編が収められています。 知名度から言えば圧倒的に「あおい」
2015/05/03 | 『ざらざら』(川上弘美), 作家別(か行), 川上弘美, 書評(さ行)
『ざらざら』川上 弘美 新潮文庫 2011年3月1日発行 風の吹くまま旅をしよう、と和史が言ったのだ。なんなのよそれ、あんたは昔のフォーク歌手か、とあたしは言いそうになったが、我慢した。(「ラ
2015/05/02 | 『放課後の音符(キイノート)』(山田詠美), 作家別(や行), 山田詠美, 書評(は行)
『放課後の音符(キイノート)』山田 詠美 新潮文庫 1995年3月1日第一刷 【大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々-。背伸びした恋。心の中で
2015/04/30 | 『夜蜘蛛』(田中慎弥), 作家別(た行), 書評(や行), 田中慎弥
『夜蜘蛛』田中 慎弥 文春文庫 2015年4月15日第一刷 芥川賞を受賞した『共喰い』に続く作品。相変わらず文章は綺麗で、読みやすい。テーマは重くて、決して〈今風〉ではないのですが、それもこの人ら
2015/04/28 | 『優しくって少しばか』(原田宗典), 作家別(は行), 原田宗典, 書評(や行)
『優しくって少しばか』原田 宗典 1986年9月10日第一刷 つい最近のことです。「文章が上手い」 といって人から褒められた、と息子が言いました。息子のブログを読んだ人が 「原田宗典か、リリー・フ
2015/04/28 | 『空港にて』(村上龍), 作家別(ま行), 書評(か行), 村上龍
『空港にて』村上 龍 文春文庫 2005年5月10日初版 ここには8つの短編が収められていますが、その中のひとつ、表題作の「空港にて」は、村上龍自身が30年に及ぶ作家生活で「最高の短編を書いた
2015/04/25 | 『迷宮』(中村文則), 中村文則, 作家別(な行), 書評(ま行)
『迷宮』中村 文則 新潮文庫 2015年4月1日発行 すべての始まりは、日置事件でした。 「折鶴事件」とマスコミが名付けたこの迷宮事件は、1988年に東京都練馬区の民家で発生します。日置剛史
2015/04/23 | 『左手首』(黒川博行), 作家別(か行), 書評(は行), 黒川博行
『左手首』黒川 博行 新潮社 2002年3月15日発行 表題作の「左手首」を始め、「内会」「徒花」「淡雪」「帳尻」「解体」「冬桜」の全7編からなる短編集です。 この人が書く小説に、聖人君子の
2015/04/21 | 『蹴りたい背中』(綿矢りさ), 作家別(わ行), 書評(か行), 綿矢りさ
『蹴りたい背中』綿矢 りさ 河出文庫 2007年4月20日初版 これまでに幾度も書いているのですが、私が一番感心するのは、やはりこの人の「文章を書く才能」です。語彙が圧倒的に豊富であることはも
『あいにくあんたのためじゃない』柚木 麻子 新潮社 2024年3月2
『執着者』櫛木 理宇 創元推理文庫 2024年1月12日 初版
『オーブランの少女』深緑 野分 創元推理文庫 2019年6月21日
『揺籠のアディポクル』市川 憂人 講談社文庫 2024年3月15日
『海神 (わだつみ)』染井 為人 光文社文庫 2024年2月20日